拾話:探し物は意外な所にあったりするから最後まで諦めんじゃねェ




















          バン!!










          「「「!!」」」










          ふすまを蹴飛ばし、真選組のみんなが部屋に押し入った。










          「御用改めである!神妙にしろテロリストども!!」

          「しっ…真選組だァっ!!」

          「イカン、逃げろォ!!」

          「一人残らず討ちとれェェ!!」

          「わっ、土方さんカッコイイ!!」

          「ななな何言ってやがる!お前も奴らを討ちに行け!!///」










          あ、そうだった!バトルが楽しみできたのに、これじゃ意味ねぇや。(え










          「土方さん、顔が真っ赤ですぜ」

          「うるせェ!!///…テメェもとっとと行け、総悟」

          「へいへい」




















          「なななな、なんなんですかあの人ら?!」

          「武装警察『真選組』、
           反乱分子を即時処分とする対テロ用特殊部隊だ。
           厄介なのにつかまったな、どうしますボス

          「だーれがボスだ!!お前が一番厄介なんだよ!!

          「ヅラ、ボスなら私に任せるヨロシ。
           善行でも悪行でもやるからには大将をやるのが私のモットーよ

          「オメーは黙ってろ!!何その戦国大名みてーなモットー!










          あ!あれは……










          「銀さーん!みんなー!!」

          「え?!おまっ……?!」

          「ハイ、です」

          「さん、あなた……真選組だったんですか」

          「そうそう。……あ、見て銀さん!とうとうMy☆真剣を
           ゲットしたんだ!!すごいっしょ?!」

          「おう、良かったな〜そりゃ」










          銀さんは私の頭をがしがしと撫でてくれた。
          私が『銀さんのおかげだよ!』
          とか言っていると、後ろから声がした。










          「オイ」

          「?」










          その声に対して銀さんが振り向くと、突然刃が降りかかってきた。










          「ぬを!!」










          「逃げるこたァ、ねーだろ。せっかくの喧嘩だ、楽しもうや

          「オイオイ、おめーホントに役人か。
           よく面接通ったな、瞳孔開いてんぞ










          そう言われてみれば、そうだな!!(おい
          ってか、真選組に面接ってあるの?あ、あるかな。(自己完結










          「人のこと言えた義理かてめー!
           死んだ魚のような瞳(め)ェしやがって

          「いいんだよ、いざという時はキラめくから

          「え、ホント?見たい見たい!!」

          「そうか!だったら、俺と結婚するっきゃないぞコレ」










          え?なんで結婚?目がきらめくのと結婚、関係ねぇよな?










          「ちっ…、お前は向こうに逃げた奴らを追え」

          「はーい、わかりましたぁ」

          「えっ、何?!なんでコイツの言うことは
          素直にきくワケ?
!もしかしてアレ…
           コイツのこと好きなの?!

          「え?あー…まぁ、好きっつったら好きかな」

          「……///」

          「何ィィィ!!俺というものがありながら、キミぃぃぃ!!!










          いや、別に私たちそんな恋仲とかじゃないから。










          「だって俺、未来の夫でしょ!!」

          「なっ…!ホントなのか、?!」

          「違いますよ〜、その人の勝手なプランですよ。(酷
           それにね銀さん、私がこの人の言うことを聞くのは
           一応、私の上司だからでーす」

          「あ、そうなの?なに、銀さん勘違いしちゃった?」

          「イエス」

          「そっかー…うん、やっぱり俺の未来の奥さん!!」










          だから違うっつってんだろ。(怖










          「もういいからは向こうに行け!!」(怒)

          「はいはい」










          土方さんの機嫌が悪くなってきたから、この辺で退散しよう。(え










          「あ、!!」

          「待てよ。お前の相手は俺だ」

          「え〜、俺としてはの方が…」

          「うるせェ!!
           お前よぉ、さっきから『』って馴れ馴れしいんだよ」

          「アレ?キミ、もしかしてのことが…「黙れェェェ!!!///」

          「なんだ、やっぱり」










          「土方さん、危ないですぜ」

         「「!」」










          ドゴン










          「うおわァァァ!!」

           「生きてやすか、土方さん」

          「バカヤロー!おっ死ぬところだったぜ!!」

          「チッ、しくじったか」

          「しくじったって何だ!!オイッ!こっち見ろ、オイッ!!」








































          タッタッタ……










          「えーっと……」










          こっちに逃げた奴らって、何処よ?
          まさか土方さん、デマじゃねぇだろな……。










          「…………ん?」










          「どうしやしょう?!」

          「大丈夫、まだ逃げるチャンスはあるよ!」

          「ですが……」

          「きっと桂さんなら、そのチャンスを見逃さないと思う。
           それより、そのチャンスが来た時のためにヘリを用意しておいて」

          「わかりやした!!」










          へぇ〜、攘夷志士ってホントに女の人もいるんだ〜。
          (笠をかぶってるから、よくわからないけど声からして)
          ほら、よくドリームであるけど女じゃ力負けしそうだし…
          失礼かもしんないけど。まぁ、でも……










          私に見つかっちゃったのが運の尽き。覚悟しな。(ニヤリ)










          「御用改めだぁ!!(真似)
           抵抗するヤツは容赦なく切るから覚悟しろよ、あぁ?

          「何?!ここまで真選組が来てるなんて…!!(しかも不良っぽい…!!)

          「(誰が不良だ)言っとくけど、生半可な実力で私には勝てねぇよ」

          「くっ……あなたたちは先に行って、ヘリを!!」

          「ですが……!」

          「いいから!!」

          「っ……わかりやした!!」










          って、女の人、置いてっちゃうんだ。
          ひっどー、最悪ー、死ねよ。(うわ










          「私と一人でやる気?」

          「大丈夫です、桂さんに修行してもらったので」

          「へぇ…………」










          この状況でこの落ち着きよう……
          あなどれねぇな。










          ってか、この声、どこかで……。










          「とにかく、いざ勝負!!」

          「臨むところです!!」










          キイイィィィン!!










          私のピカピカの真剣と、彼女のピカピカの
          2本の短剣が重なり合った。











          この人、二刀流……?
          (しかも短剣で二刀流って……)




















          そう思っていたのと同時に、彼女のかぶってた笠がおちて。




















          顔が、見えた。




















          「「!!」」




















          二人同時にびっくりした。
          だって、そこにあるのはよく知ってる顔だったから。










          「?!」

          「?!」




















          どうしてだろう、あんなに仲が良かった親友が、
          今は敵になってる。




















          「…………」

          「、あんた…………




















           なんで攘夷志士なんかやってんだ、コラァァァ!!!」










          なんて、シリアスな場面になるワケもなく私はキレた。(土方さんのようだ)










          「だって、それ真選組の隊服でしょ?
           おあいこじゃ「おあいこちゃうわァァァ!!」

          「……」

          「私はアンタの大好きな『総悟』に無理やり入隊させられたあげく、
           土方さんに無理やり仕事をたくさん押し付けられたんですー」(怒

          「えーっ?!、総悟に会ったの?!」

          「当たり前だろうが、真選組なんだからよぉ」

          「いいな〜、ズルイ!!」










          『ズルイ!!』じゃねーよ、あぁ?(怖










          「で、なんでは攘夷志士なんかしてんの」

          「うん、なんかね私はこっちに来て最初に桂さんに会ったの、それで……」




















          『行くところがないなら俺たちと共に来い』




















          「って攘夷に誘われたから、なんとなく」

          「なんとなくって何だそれェェェ!!!」

          「うん、最初はしばらく預かってもらうだけのはずだったんだけど、
           タダで居座るのもアレだし剣術でも覚えて桂さんの手伝いしよっかなって」

          「テキトーに物事決めんのもいい加減にしろよ」

          「で剣術の修行を見てもらってたら……」

          「人の話、聞けよ」










          まったく、ってボケだから
          いくら突っ込んでもダメなんだよな、コレ……(泣)




















          、お前は女だから両手で刀を持って力を加えた方がいい』

          『でも、片手で充分持てるので両手で持つと違和感があるんです』

          『お前……握力が強いのか?』

          『ついでに腕力も強いって言われたことありますよ』

          『人は見かけによらないな…………』





















          「って、話になってね」

          「どーでもいいけど前置きがなげーよ」










          どこからが本題なんだよ。ってか何の話をしようとしてんだ?




















          『そうだ、それなら二刀流でいってみないか?』

          『え……でも私に出来ますか?』

          『お前なら呑み込みも早いし、平気であろう』

          『わかりました、やってみます』





















          「ってことで二刀流に」

     「そんなこと聞いてないからァァァ!!!」










          何の説明してんだよォォォ!!!










          「でもも剣術の修行したんでしょ?」

          「え?」

          「だって立ち振る舞いとかサマになってるし、そうとしか考えられない」

          「あ、まぁ……ね」

          「誰に教えてもらったの?まさか総悟?!

          「違う違う」










          総悟くんじゃ怖いよ、失敗したときとか……(別の意味でよぉ)










          「じゃあ……」

          「銀さん」

          「え?」

          「銀さんに教わってたんだ、剣術」

          「え、マジ?!

          「おう、マジだ」










          その後、は『すごーい!!』とか『銀さん、強いもんねー!!』とか
          色々言っていたが、総て軽く流した。(酷








































          「〜、とりあえず片付きましたぜィ」

          「あ、総悟くん」

          「総悟?!」

          「こらこら、テンション上げんな」

          「だって……」

          「それより。アンタ、攘夷志士やめてこっちに来なよ」










          もう会えたんだし、攘夷志士を続ける理由なんてないじゃん。










          「それは……出来ないよ」

          「なんで」

          「だって……桂さんは恩人だもん、力になりたい」

          「力になりたい、って……だって総悟くんのことが
           好きなんでしょ?は」

          「そう……ううん、‘そうだった’の」

          「過去形…………?」



















          どういうことだよ…………




















          「まさか、……」

          「桂さんのこと、好きになったの」

          「!」










          マジでか……。










          「だから、このまま攘夷志士を続けるね」

          「……」

          「桂さん好きのには悪いけど……」

          「……」

          「あ、でももなんだかんだ言って楽しそうだよね。
           周りに誰か大切な人、できたでしょ」

          「!」










          その言葉に、思わず反応してしまった。
          ……ってか『大切な人』じゃなくて『大切な人たち』だ!!(そこかよ!










          「やっぱり☆」

          「、アンタ……」

          「も楽しくて私も楽しい。それでいいでしょ?」

          「でも、敵なんだから戦うことになる」

          「そうだね……でも、」




















          「「友達よりも好きな男を取る」」



















          「…………でしょーが、アンタの場合」

          「さすが、!」

          「ったく……らしいと言うか」

          「ありがとう」










は笑顔で言ったが、今のは褒めたワケじゃねぇよ。(酷










          「言っとくけど、私は欲張りだから親友も大切な人たちもどっちも取る」

          「それこそらしい」

          「……親友はしばらくお休みだな」

          「そうだね」

          「今度、会うときは…………」




















          真選組隊士と攘夷志士…………



















          「「敵同士だよ!!」」




















          私たちは笑顔で別れた。
          このトリップを、せっかくだから楽しもうと思ってる私たちは、
          危機感のカケラもない、はちゃめちゃなヤツらだと思う。










      








     ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

千夜は、トリップしたらビクビクするかもしれません(え
…でも、ちょっと経ったら元気になるよ、きっと。
そーゆーお気楽な思考回路だから(笑)

茄知は全力でトリップを楽しむ気がする…。
でもNARUTOの世界では生きてく自信ないらしいですよ(笑)