弐拾五話:もうお分かりかとは思いますがちゃんは口調を直してきたけど
           キレると前の口調に戻るんです、そういう設定なんです





















          「えー、みんなもう知ってると思うが、
           先日宇宙海賊“春雨”の一派と思われる船が沈没した」










          知ってるっつーか、実際にいました。(おい










          「しかも聞いて驚けコノヤロー。なんと奴らを壊滅させたのは
           たった二人の侍と…この辺が曖昧なんだか二人の女侍らしい……」










          がやがや…










          「…驚くどころか誰も聞いてねーな。トシ」










          ガチャ
          ドカン!




















          「えー、みんなもう知ってると思うが、
           先日宇宙海賊“春雨”の一派と思われる船が沈没した」










          だから、実際にいたんですって。(コラ










          「しかも聞いて驚けコノヤロー。なんと奴らを壊滅させたのは
           たった二人の侍と…この辺が曖昧なんだが二人の女侍らしい……」

          「え゛え゛え゛え゛え゛!!マジすか?!」

          「しらじらしい、もっとナチュラルにできねーのか」

          「トシ、もういい。話が進まん」










          あ〜、なんか土方さんがバズーカ手にしてるのって珍しいなァ。
          いつも総悟くんが持ってる気がする…。










          それにしても、どこから『春雨の一派が壊滅させられた』
          とかいう情報が来るの?
          …ハッ!まさかじゃないでしょうね?!
          ぜったい情報屋っぽいからあの子ォォォ!!










          「真選組(おれたち)の出番だ!!」










          アレ?近藤さんの話、終わっちゃった!
          全然聴いてなかったよ…!!(おい!








































          「こんの野郎は…」










          「寝てるときまで人をおちょくった顔しやがって…
           オイ起きろコラ。警備中に惰眠をむさぼるたァ、どーゆー了見だ」

          「なんだよ母ちゃん、今日は日曜だぜィ。
           ったく、おっちょこちょいなんだから〜」

          「何言ってるの、総悟くん!今日は水曜だよ?!」

          「違げェ!!今日は火曜だ!!」










          あ、そういえば昨日ジャンプ買ったっけ…。(おい










          それにしても、あの春雨の悪だくみに幕府の官僚が一枚かんでたかも、って…
          (↑さっき、改めて近藤さんに聴いた)



















          私、もう少し上手くやってれば真偽を確かめられたんじゃないの?!
          ちょっと、ダメじゃん自分よォォォ!!










          「てめー、こうしてる間にテロリストたちが
           乗り込んできたらどーすんだ?仕事なめんなよコラ」

          「俺がいつ仕事なめたってんです?
           俺がなめてんのは土方さんだけでさァ!!」

          「よーし!!勝負だ、剣を抜けェェェェ!!」

          「ちょっと、土方さん落ち着いてくださ…!」










          曜日を間違えたくらいで怒りすぎだよ!!(違










          ガン、ガンっ!









          「仕事中に何、遊んでんだァァァ!!お前らは何か?!
          修学旅行気分か?!枕投げかコノヤロー!!

          「あ、近藤さ…!」










          ガン!










          「お前が一番うるさいわァァァ!!ただでさえ気が立ってるというのに」

          「あ、スンマセン」

          「まったく、役立たずの猿めが!」










          ムカッ。










         「なんだィありゃ、こっちは命がけで身辺警護してやってるってのに」

         「だよね、カエルのクセに!!」

         「総悟、お前は寝てただろ。
          それに、その『カエルのクセに』っての意味わかんねェぞ」

         「そのままですよ」










          カエルなんて水車に巻き込まれて死ねよ。










          あ、コレ体験談です。
          水車に巻き込まれてカエルが死んでたんですよ。(どーでもいい










          「幕府の高官だかなんだか知りやせんが、
           なんであんなガマ護らにゃイカンのです?」

          「水車に巻き込まれて死ぬべきですよ」

          「…お前いきなり何言ってんだ?」

          「総悟、ちゃん。俺達は幕府に拾われた身だぞ」

          「私は幕府っつーより土方さんと総悟くんに拾われた感じですけど」

          「いや、ちゃん…ソレちょっと違うからね」










          人生長いんだから、細かいことなんて気にしてちゃダメですよ!!(おい










          「幕府がなければ今の俺達はない。恩に報い忠義を尽くすは武士の本懐。
           真選組の剣は幕府を護るためにある」

          「だって海賊とつるんでたかもしれん奴ですぜ、どうものれねーや。
           ねェ土方さん、

          「俺はいつでもノリノリだよ」

          「私はいつでも殺せるよ」

          「ちゃァァァん!!コレ身辺警護だからね?!
           暗殺じゃないからね?!」










          いや、むしろ仕事の内容を変えるべきですよ。
          ってか変えましょう。(コラ










          「、よく言ってくれやしたね…じゃあ行きますかィ」

          「おうよ」

          「オイ待て!勝手なことすんじゃねェ、それには口調を直せ」

          「はいよっ」

          「…なんか違ェ気もするが、まァいいだろ」

          「みんなだってやる気なくしちまってますよ、アレを見なせェ。
           山崎なんかミントンやってますぜ、ミントン」

          「山崎ィィィ
           てめっ何やってんだコノヤロォォ!!




















          「総悟にちゃんよォ、あんまりゴチャゴチャ考えるのはやめとけ。
           目の前で命狙われてる奴がいたら、
           いい奴だろーが悪い奴だろーが手ェ差し伸べる。
           それが人間のあるべき姿ってもんだよ」










          やっぱり偉大な人だなァ、近藤さんって…。
          (でもカエルは許せないよ…)










          「あ゛っ!!ちょっと!勝手に出歩かんでください!!
           ちょっとォォ!!










          「…行っちゃったね」

          「底無しのお人好しですねィ、あの人ァ」

          「だね」










          だって、こんな性格悪い私を謙虚な人間にしちゃうんだよ?
          そりゃあお人好しなワケだよね。










          「ちょっとオ禽夜様、駄目だっつーの!!」

          「うるさい!もう引き籠り生活はウンザリだ」

          「命狙われてんですよ、わかってんですか?」

          「貴様らのような猿に護ってもらっても何も変わらんわ!!」










          










          「猿は猿でも俺達ゃ武士道っつー鋼の魂もった猿だ!!
           なめてもらっちゃ困る!!」










          「なにを!!なりあがりの芋侍の分際で!!
           おのれ陀絡、奴さえしくじらなければこんな事には…」

          「あ?ラクダ?」










          チカッ









          「!」










          「いかん!!」










          さっきまでカエルと言い合いしてた近藤さんが叫んだ。




















          「「「「「局長ォォォ!!」」」」」




















          少し離れた建物から、テロリストと思われる奴が銃でカエルを狙った。
          いち早く気づいた近藤さんは、カエルをかばって撃たれてしまった。










          「近藤さん!!」

          「山崎!!」

          「はい!!」










          土方さんは山崎さんに指示を出す。
          他のみんなは近藤さんのもとへ駆け寄った。










          「近藤さん!!しっかり」

          「局長ォォ!!」

          「フン、猿でも盾代わりにはなったようだな」

          「「!」」





















          その言葉を聞いた瞬間、私と総悟くんの体は(たぶん)無意識に動いた。




















          ガッ!!




















          「「!!」」




















          刀を抜き、カエルに斬りかかるところを寸前で土方さんに止められた。




















          「止めとけ、2人共。










 









           瞳孔開いてんぞ」



















          「「っ…!」」








































          「なんだよ、あのカエル。近藤さんがかばってくれたってのに、
          あの言い方はないんじゃないの…?」










          今頃、部屋では土方さんが他のみんなと山崎さんの報告を聞いてる。
          私はじっと聞いてられそうになくて、縁側に座っていた。










          「

          「あ…総悟、くん」

          「ちょっと手伝ってもらいたいことがあるんでさァ」

          「うん、何?」








































          「俺の大将はあの頃から近藤(こいつ)だけよ。
           大将が護るって言ったんなら仕方ねェ、
           俺ぁそいつがどんな奴だろーと護るだけよ」










          ……。










          「気にくわねーってんなら帰れ。俺ァ止めねーよ」




















          「…ん?」

          「総悟くん、もっと薪必要じゃない?」

          「そうですねィ」

          「何してんのォォォォォ!!お前ら!!」

          「大丈夫ですよー、土方さん」

          「死んでませんぜ」










          私と総悟くんは、カエルを縛り付けてその下で焚き火をしていた。
          そこに土方さんが出くわした。(やばっ)










          「要は護ればいいんでしょ?
           これでおびき出してパパッと一掃。攻めの護りでさァ」

          「時間も短縮できますよ」

          「貴様らァ、こんなことしてタダですむと…」

          「思ってねェよ、生憎私はバカなんでね〜、
           後先考えずに突っ走るタイプなんだよ
」(黒)










          カエルがうるさいので、口に薪を突っ込んどいた。










          「土方さん。俺もアンタと同じでさァ。
           早い話、真選組(ここ)にいるのは近藤さんが好きだからでしてねぇ」










          総悟くん、薪を取りに行ったきりしばらく戻ってこないと思ったら、
          土方さんの話を聴いてたのか…。










          「でも何分あの人ァ人が良すぎらァ。
           他人のイイところ見つけるのは得意だが悪いところを見ようとしねェ。




















           俺や土方さんみてーな性悪がいて、それで丁度いいんですよ真選組は」




















          「言っとくけど、私も性悪の部類だからね!!」

          「はキレるとおっかないですからねィ…タチが悪りぃや」

          「総悟くんに言われたくないんですけどォォォ!!!」

          「それにしても、なんだか今夜は冷えこむな…
           薪をもっと焚け、総悟、

          「「はいよっ!!」」

          「むごォォォォォ!!」










          薪をさらに焚いたため、煙が出まくってカエルが苦しんでた。
          (いい気味!)










          「天誅ぅぅぅ!!奸賊めェェ!!成敗に参った!!」










          うわっ、めちゃくちゃダセーよコイツ…!『天誅』って書いてある
          ハチマキしてるよ…バカじゃないの?!(酷










          「どけェ幕府の犬ども。
           貴様らが如きにわか侍が真の侍に勝てると思うてか」

          「貴様らが如きダッセー侍が真の侍だと思うてかァ〜」(棒読み)

          「なんだと?!」










          だって、そうじゃん。自分たちのこと真の侍だと思ってんでしょ?
          そりゃあ検討違いだね、うん。










          「まァ、。おいでなすったことだし、」

          「派手にいくとしよーや」

          「オッケ、任せてください!!」




















          「まったく喧嘩っ早い奴等よ」




















          「「「!」」」




















          「トシと総悟、ちゃんに遅れをとるな!!
           バカガエルを護れェェェェ!!




















          ニヤリ。そんな効果音が付きそうな顔で私と土方さん、総悟くんは笑った。
          (と思う。だって自分の顔は見えないから)










          「いくぞォォォ!!」








































          カエルは春雨に関わっていたことがバレて逮捕された。ザマーミロ!!
          近藤さんを虫ケラみたいに扱った罪は重いよ、死刑並みにね。(黒)










          そうだ、後で刑務所にカレーパンを封筒につめたヤツを
          大量に送ってやろう!!(え
























   ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

わー!バカガエル登場ー!(何
ココの話、好きなんですよ〜!特にアレだよアレ
総悟くんの瞳孔が開くところ!
カッコよくね?アレめっさカッコよくね!!??
(とりあえず、お前はテンションを下げろ)

ほら、土方さんは常に瞳孔開き気味だからさ、
総悟くんが開くと珍しいというか…そんな感じです。
今回は、ちゃんも一緒にやってみました(え
でも、二人を同時に止めたなんて
土方さんはスゴイですね…(考えなしで書いた千夜です