弐拾八話:おねだりのコツは、たま〜に頼むことですよ。
             毎回毎回、頼んじゃダメ




















          どーも、ですけど…えーと、ピザ2枚お願いします!!
          え?違う?……あ、スンマセン、番号間違えました。










          どーも、です。
          なんか上の方ではお見苦しい(?)ところを
          お見せしちゃってスンマセン。
          うん?今日は非番ではないよ、今だってちゃんと見回りしてるし。
          そうだね、今日のパートナーは……










          「…ん?なんだ、

          「別に…なんでもありませんよ」










          お分かりですか?鬼の副長、土方さんです。
          でも、「鬼の副長」って言っても
          ただのマヨラーとちゃうの?ちょっと。
          みんなも実はそう思ってるよね?ね?










          「テメー、今なんか失礼なこと考えてただろ」

          「いいえー、そんなことありませんぜィ〜」(棒読み)

          「…だから総悟のマネは止めろって」










          やっぱバトらないと、つまんないなァ〜…(副長そっちのけ










          ん?










          「どうした?」

          「…私、このデパート寄ってみたいです!!」

          「はァ?何言ってんだ、今日は非番じゃねーんだぞ」

          「わかってますけど…デパート、探険したいんですよ!!」










          私のユメ(の一つ)は結婚式場を探険することなんです。
          誰か結婚の予定のある方、招待してください。(何










          だからね!!私はちょっと広い場所とかを探険するのが好きなワケで!!
          このデパートもいい獲物(?!)でして!!










          「お願いします、土方さん!!」

          「……ったく、仕方ねェな」

          「わぁ、ありがとうございます土方さん!!
           もう大好きっ!!vV










          私は嬉しさのあまり土方さんに抱きついてしまった…あ、デジャヴ










          「っておい!何すんだよ!!///」

          「だって、嬉しいんですも…あ、デジャヴ










          なんかデジャヴ、マイブームかもしれないなァ。










          「おい、とっとと行ってとっとと仕事再開すんぞ」

          「え?あっ、ちょっと!『とっとと』じゃダメですよ!
           ゆっくり探険できないでしょう!!
           足が長いからって歩くの速すぎですよ!!このマヨラーが!!!

          「うるせェェェ!!意味わかんねェんだよ、お前の悪口は!!!」

          「なんで、そんなキレてんですかァァ!!もうっ…」










          意味わかんない……。




















         「(クソッ…アイツ、『大好き』とか
          事あるごとに言いやがって……///)」




















          ただの照れ隠しだった。








































          「うわぁ…!」










          すごーい、可愛い小物がたくさんあるよ!
          どーして今までここに来なかったんだろ?!
          銀さんの代わりに払った家賃、ここで使えば良かったかなァ…(え










          「すごーい…










           あ」










          「ん?なんかあったのか?」

          「着物!可愛いーvV」










          そうだ、ホントはさァ〜着物とか着てみたいワケよ。
          ただね〜、着方がわかんないんだよね。
          今は非番のときはアレ着てる。制服だよ、制服。
          トリップしたときに着ていた学校の制服。
          ちょっと目立つけど、真選組の隊服よりは目立たないでしょう。
          アレ着てると変な事件に巻き込まれるから嫌なんだ。(え










          「いいなァ…」

          「……」

          「…あ!これ可愛いな!!」










          私の大好きなピンク色!!vV










          「お前…ピンクってお子ちゃまかよ」

          「なっ…お子ちゃまとは失礼な!私は18歳ですよ?!
           もうお子ちゃまの域を越えてますよ」

          「どーだか。総悟と同い年だろ?アイツだって、まだお子ちゃまだよ
           仕事してたってやり方がメチャクチャだからな」

          「総悟くんはお子ちゃまでも私は違います!!」










          …ハッ!今、なんか呪いをかけられた気がする?!(怖










          「…だったら、土方さんはどんな色の着物なら
           大人だと思うんですか?」

          「あ?」

          「意見を言ってくださいよ!私の好みをバカにしたんだから、
           それ相当の意見を聞こうじゃないですか!!」

          「…ちっ」










          てめっ何が『ちっ』だ?さっさと吐きやがれ。










          しまった、口調が!!
          あなた何が『ちっ』なんです?即刻吐きなさい。
          (誰ですかホント誰ですかお前)










          「………これ」

          「え?」

          「これだ」

          「…わぁ」










          土方さんが『これ』って指差したのは、
          紫っぽい生地に黒い蝶の模様が描かれた着物だった。










          …しかも、ところどころピンクの花も混じってる。
          紫も、きつくない色だし。なんつーか……










          「可愛くて綺麗……」










          私の好みにピッタリだ!!










          「いいなァ、これ…」

          「欲しいのか?」

          「え?あー…まァ、欲しいと言ったら欲しいですけど。
           でも着方がわかりませんし」










          買い物あんまりしないからお金はあるけどね!(うわ










          「……着方なんかわかんなくても平気だろ。
           店員が着せてくれるだろーから」

          「あ、その手がありましたか!
           じゃあ、今日は仕事中ですし後で買いに来ることにします」










          そして、そのまま着て帰ればいいんだ!!
          (いや、着方もそこで教えてもらうつもりだけど)










          「試着して来いよ」

          「え?でも仕事中…」

          「いいから」

          「あ、ハイ…」










          なんなんだろ?ま、いっか!
          ホントは着てみたかったんだよね!!vV










          「すみませーん!!」

          「はい、いかがされました?」










          そして、店員のお姉さんに着付けをお願いしました。
          (…いや、ちゃんと教わりましたから。
           それでなんとか覚えましたから)(早っ)








































          「…はい、出来ましたよ」

          「わぁ…!」










          すごーい!!自分、変身したんじゃないのコレ?!
          髪の毛もアップにしてもらったしvV










          「彼氏さんにもお見せしましょう☆」




















          「……はい?」




















          誰が?誰の彼氏?










          「あら、先ほど一緒にいらした方…彼氏さんでしょう?」

          「違います、断じて違います」(完全否定










          お姉さん、何勘違いしてんですかァァァ!!!///










          「そうでしたか…お似合いだと思いますけど」

          「え〜…そうですかね?」(不満)

          「えぇ、美男美女でとてもお似合いです」










          店員のお姉さんは『にっこり』って感じで答えてくれた。










          …いや、確かに土方さんはカッコいいと思いますよ?
          マヨラーだけど。うん、マヨラーだけど。(くどい
          でも『美女』?何処に『美女』?私?…まっさか〜!










          「お客様!彼女さん、とても綺麗になりましたよ☆」










          そうこう考えてるうちに、お姉さんはバサッ!
          と更衣室のカーテンを開けてしまった。










          だから彼女じゃないんですけどォ!!!(困)










          「(かっ、彼女…?///)……」

          「……あ、あのぅ土方さん?どうでしょう……?///」

          「………」










          なんだよ、何か言ってよ!
          なんか私メチャクチャ恥ずかしいじゃん…!!///










          「あー…その…///」

          「……」

          「……似合ってる///」

          「…マジでか」

          「あァ…」










          よ、良かった…似合わないのかと思ったよ。
          じゃあ、試着やめて今度こそ仕事に…










          「ホラ、行くぞ」

          「…え?」

          「ありがとうございました〜☆」

          「え?あの…何?ちょっと…」










          この格好のまま仕事再開ですか??!!(焦)










          「あ、あの、お姉さん…」

          「ご安心ください、
           お支払いは彼氏さんがしてくださいましたから♪」

          「へ?」

          「お客様が着付けなさってる間に」

          「……そうなんですか」

          「はい☆」










          そうかァ…なんだ、買ってもらっちゃったのか。
          (つーか彼氏じゃないって言ってるじゃん、しつこいよ)










          でも、なんか悪いなァ……。










          「土方さんっ!!」

          「あ?」

          「ありがとうございますっ!!」

          「……おう」

          「今度は私が土方さんに何かプレゼントしますね!
           何がいいですか?」

          「…マヨでいい」










          マヨかよ!!










          「いや、マヨ以外で!!それだと値段の釣り合いが取れません」

          「言っとくけどマヨ1本じゃねーぞ、マヨ100本だ

          「えぇ〜?」(不満)

          「いいだろ」

          「いや、でも…それだと今度、私の方が高い額を支払う気がします。
           それにマヨじゃなんか、ありがたみが実感できないってゆーか…

          「お前、マヨを愚弄する気か。
           マヨは充分ありがたみのある調味料だ!!!










          アンタの場合、もう調味料の域じゃねェよ!!










          「まァ、それはアレだ…
           いっつも書類押し付けちまってるからな……おわびだ」

          「…ありがとうございます☆」










          ここは素直にもらっとこう。










          …すっごく可愛い着物だし!!vV








































                * 屯所に戻って… *


          「…あ、俺タバコ買ってくるからお前、先に屯所に入ってろ」

          「ハイ」

          「……くれぐれも男どもには気をつけろ」

          「?わかりました」

          「また後でな」

          「ハイ」










          何を気をつけるんだろ?
          なんか、よくわかんないからいいか。(え










          「アンタ、何の用ですかィ?」

          「は?」

          「一般人が真選組屯所に勝手に入っちゃあいけやせんぜ」

          「何言ってんの総悟くん。私は隊士なんだけど」

          「……」




















          「も、もしかしてですかィ…?」

          「もしかしなくてもですけど、何か?
           (総悟くんがどもっちゃってるよ〜)」

          「どうしてんでさァ、着物なんか着ちゃって」

          「いや、買ったから」

          「そうじゃなくて」

          「試着してたら、その間に土方さんが
           買ってくれたみたいなんでさァ」

          「だからモノマネはやめなせェ」










          あーあ、総悟くんにもダメ出しされちゃったなァ。(おい










          「土方さん…物で釣るなんて卑怯ですぜィ……?」(黒)

          「ん?何か言った?」

          「いえ」

          「??」

          「あ、おかえりちゃ…
 









           ってちゃん!どうしたんだ、そんなにオシャレして!!」

          「え?別にオシャレしたつもりはないですけど」

          「でも着物着てるじゃないかァ!何があったんだ?!」

          「何って…近藤さん、
           そんなに大事にすることじゃないでしょう?」(汗)










          もしやアレか。私がガキってことか。(睨










          「土方さんが買ってくれたんですよ」

          「何っ?トシが…?」

          「ハイ」

          「そ、そうかトシが…
           (トシが女性にプレゼントなんて…
            やっぱりちゃんのことを……)」










          近藤さんは何やら考え込んでしまった。










          「と、とにかく夕飯までその格好でいたらどうだ?せっかくだし」

          「そうですね」

          「夕飯のときは…汚すといけないから着替えてな」

          「はーい」(素直)










          素直なのは、近藤さんがお兄ちゃん的存在だから!!(おい




















          その夜、土方はに振られるという嫌〜な夢を観たらしい…。










          「呪い、成功でさァ♪」























        ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

     オリジナルのお話でしたー!どうでしたか??
     千夜はけっこう気に入っております♪
     やっぱ、銀魂の世界にいったら着物で
     街を歩きたいと思いますよ!
     でも、ちゃんはまだ持ってなかったので
     ゲットさせてみたとゆーか。(何

     …あ、ちゃんはもう持ってますよ。
     攘夷志士って着物って感じだもんね(分かりづらい

     土方さんは、頑張ってる子にはちゃんとご褒美くれます☆
     そんなイメージですv