参拾参話:たまにしかなってやらないシリアスは貴重ですからマジで




















          「〜!」

          「、遅い!」

          「ごめん!エリーと一緒に、
           桂さんの髪の毛結んで遊んでたら時間が過ぎてた」

          「…何やってんの、アンタら」

          「桂さんをいじって遊ぼう!のコーナー」

          「『コーナー』じゃねェよ、何のテレビ番組だよ」










          しまった、口調が…。
          って、そんなことより!みなさん、こんにちは。です。
          今日は昨日の電話の通り、に4巻について教えてもらうんです。










          ってか『桂さんをいじって遊ぼう!』って…
          とうとうの腹黒さが出てきたみたいだね。
          え?天然じゃないのかって?
          いや、は確かに天然なんだけどね、同時に腹黒いの
          担任の先生のこと影で『死ね』って言ってたんだから。










          私としては、総悟くんと息がピッタリなのはだと思う。
          絶対に二人で土方殺しの計画立ててると思う。(え?
          (別の友達にも聞いたら、そう思うって言ってた。いや、マジで)










          「じゃあ、いつものように内容を説明していくね」

          「おう、いつでも来いやコノヤロー」










          そしては、4巻の内容を説明し始めた。
          (途中、桂さんはカッコいいとか“のろけ”が
           入ってて殴ってやろうと思ったけど)(え?








































          「って、感じかな」

          「そっか、ありがとね」

          「今回はちょーっと危険があるからね…気をつけてね、

          「わかってるよ、何のために内容を先取りしてると思ってんの」

          「そーだったね」










          あ、そーいや(予定が合わないときとかって)
          電話で教えてもらってもいいのかなァ…
          いや、でも誰かに聞かれたらヤバいし…やっぱ直接会った方がいいか。










          「ところで、

          「うん?」

          「昨日…何があったの?」

          「!」










          唐突すぎるだろーが!!
          もっとオブラートに包めコノヤロー…!!(焦)










          「…私には何でも相談してね」

          「……」

          「私には『エリー』っていう相談相手がいるけど、
           の方には相談相手っていないでしょ…?」

          「いや、でも…銀さんが悩み聞いてくれるって」

          「マジでか」

          「うん」

          「じゃあ、銀さんを頼らなきゃ!
           そう言ってくれたんだもん、もっと頼ってあげないと
           銀さんも『俺って信じてもらえてないのかコレ』
           とか不安になっちゃうよ」










          そうか…










          「まァ、私にもどんどん相談してくれていいからね!
           たとえば好きな人の話とかは、銀さんにはしずらいもんね」

          「ななな何言ってんだ、コノヤロー!!!///」










          好きな人とかいないから!!///
          アンタの立場と混合せんといてェェ!!!










          「えぇ〜?好きな人とかいないの?」(不満)

          「なに不満がってんですか。そんなん、いないいない」

          「なんだ、つまんない」

          「ってか私で面白がるな!(隠れ腹黒め!!)」(怒)

          「だってカッコいい人いっぱいいるじゃん、
           総悟とか総悟とか総悟とか(×100)」

          「結局『総悟』だけじゃん!!」










          意味わかんない、意味わかんないよアンタ!!
          『いっぱい』じゃないじゃん!!一人じゃん!!!










          「好きになりそうにない?」

          「さァねェ〜…なんか、よくわかんないや。
           ただ、みんなのことが大好きなんだよね」

          「らしいけど…やっぱ面白みが無いなァ」

          「あ?なんか言った?」(黒)

          「ううん、言ってない言ってない♪」










          嘘つけェ!!










          「それより、どうですか。ここは銀さんに相談してみては」

          「『ここは』って何だよ。いきなり話変えるのやめようよ」

          「いいじゃん、銀さんに相談してきなよ」

          「もういいよ、
           私は話をスルーされるキャラって決まってんでしょコレ」










          なんて哀しきキャラ…!(泣)










          「…わかった、とりあえず銀さんに相談してみる」

          「そうしなよ、頼られるって嬉しいんだから。銀さん、喜ぶよ」

          「うん…あ、ちゃんとのことも頼ってるからね!
           別に銀さんの方が頼れるってワケじゃなくて、
           なんて言うか2人とも頼ってると言うか、
           いや真選組のみんなも頼れるし…えーと……」

          「大丈夫、わかってるよ!」

          「…うん」

          「じゃあ万事屋に行ってらっしゃーい!!」

          「行ってきまーす!!」










          そうして、私とは今日の密会(?)を終えた。








































          ピンポーン










          「ごめんくださーい!ですけどー!!」




















          シーン……。




















          「アレ?」










          いないのかなァ…仕方ないな、今日は帰るか。










          「…ん?」










          階段を降りた私の目の前に、ある人物が立っていた。










          「土方さん……」










          こんな所で何やってんだろ?
          ってか、ごめんなさい。
          今は考えがグチャグチャだから会いたくなかった……。










          「…、少し話さないか?」

          「え、あの…」

          「少しでいい」

          「……わかりました」










          どうしよう…お説教されるのかな……?
          (私が甘えてたのはわかるけど、やっぱりつらいよ…)










          そして、私は土方さんにパトカーに乗せられた。
          (ってか、仕事中じゃ…?)(ツッコミどころ、満載)








































          「……」

          「……」










          沈黙が痛い!痛いよ!!何か言ってよ、土方さん…!!










          「…オイ」

          「なんですか…?」

          「俺は…お前がどんだけ真選組を大切にしてくれてるか、
           わかってるつもりだ」

          「……」

          「文句を言いながらも、一生懸命仕事に取り組んでるのも知ってる」










          そんなことない…










          「そんなことないですよ…」

          「いや、現に近藤さんも褒めてたぞ」

          「近藤さんが…」










          ちょっと嬉しいな…。










          「だけどなァ、油断してたせいで自分の命を落とすこともあり得るんだ」

          「…そう、ですよね」

          「真剣を持ったからには、そのことを忘れるな」

          「…はい。すみませんでした、土方さん…」

          「いや…。お前、ついこの間までただの町娘だったんだろ?」

          「え?あ、まァ…」










          正しくは『高校生』だけど、きっと説明してもわからないだろう…。










          「それがいつの間にか、真選組に入隊して真剣使えるようになって
           攘夷志士を倒して。充分すげェことだ」

          「……」

          「まァ、入隊したのは総悟の企みが加わっていたとしても、だ。
           お前は立派に真選組の隊士を務めてるよ」

          「土方さん…」

          「お前が危険な目に遭うのが嫌なんだ、俺は。
           だから真剣なんて持たせたくなかった…」










          お説教じゃなくて、心配してくれてたんだ…










          「あんなキツい言い方するつもりじゃなかったんだけどよ…
           …悪かったな」

          「い、いえっ…私の方こそ、ごめん、なさいっ……」

          「馬鹿…泣くんじゃねェよ」

          「だって……」










          私なんか、ただのヒラ隊員なのに…
          副長の土方さんがこんなに心配してくれたんだよ……?










          「ご、ごめんなさっ…ごめっ…なさ…」

          「…もう謝んな。わかったから」

          「は、いっ……」










          土方さんは私の頭を撫でてくれた。
          涙でぼやけていたけど、微笑んでいるようだった。










          やっぱり優しいんだよ、この人は……。




















          「あ、ありがとうございますっ……」

          「ったく…早く泣き止めよ?じゃねーと屯所に帰れねェからな」

          「…はい」










          そう言ってわざと遠回りして屯所に帰ろうとしてるところを見ると、
          ホントに優しい人だなーって、改めて思ったり。










          「土方さん、私…」

          「ん?」

          「私、頑張ります。
           まだ手探り状態だけど、なんか…色々と頑張ってみます」

          「…そうか」

          「はい!!」










          頑張ろう。
          私に出来ることは限られているかもしれないけど、でも頑張る。










          せっかく通り名も付けてもらったし…ね☆








































          「近藤さ〜ん」

          「ん?どうした、総悟」

          「が見当たらないんでさァ。近藤さん、何か知りやせんかィ?」

          「さあなァ、今日は非番だから出かけてくるとは言ってたが…
           もう外は暗いし、まだ帰ってきてないのなら危ないぞ」

          「たぶん屯所の中にはいやせんぜ」

          「…そーいやトシも戻ってきてないな。
           まさか2人でデート、なーんてな!」

          「……土方、殺す」(黒)

          「?!」(震)










          ガラッ










          「ただいま〜!」

          「!」

          「? どしたの、総悟くん」

          「こんなに暗くなっても屯所内にいないんで心配したんですぜ」

          「そうだぞ、ちゃん。
           女の子なんだから暗くなる前に帰ってきなさい!」

          「あ、ハイ…(お父さんみたいだ)
           でも、土方さんと一緒にパトカーで戻ってきたので大丈夫ですよ」










          ってか真剣も持っていったから、いざとなったら斬るし。(え?!










          「土方ァ〜〜、死ねよォ〜〜…」(黒)

          「?」

          「ハハハ…あ、ところでちゃん。トシはどうしたんだ?」

          「あ、すぐ来ますよ」

          「…? 近藤さん、玄関なんかで何やってんだ?」

          「あ、いや…ちゃんの帰りが遅いんで、
           総悟と一緒に心配してたんだ。でもトシが一緒で安心したなァ」










          “近藤さァ〜〜ん、反対に危険ですぜ〜〜?”










          「ヒィィ…!!これは魔術の呪文!!聞いたら呪われるぞ!!

          「んなワケねェだろが。オイ総悟、ふざけてねェでとっとと戻れ」










          “土方さァ〜〜ん、よくもを〜〜”










          「? 何も聞こえませんけど。
           それに、総悟くんも何もしゃべってないじゃないですか。
           機嫌いいみたいでメチャクチャにっこにこしてますよ?
           可愛いですねv」(コラ

          「あァ?(何言ってんだ、メチャクチャ睨んでるじゃねェか…!!)」










          “土方コノヤロォ〜〜、死ねよォ〜〜”










          「なんかよくわかんないけど、お腹すいたから食堂に行こうよ総悟くん。
           近藤さんは震え上がってるし、土方さんは変なこと言ってるし」

          「そうしやしょう」(笑顔)

          「「変わり身、早ッ!!」」




















          、これから“黒蝶”として頑張りたいと思います!!



















        ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

     はいはい、33話でしたー!どうだったでしょうか!
     やべぇ、全然原作に沿ってない…。
     どうやら、オリジナルストーリーが好きなようです、私。
     …だったら原作沿いじゃなくても良かったんじゃ?
     い、いや!でも原作に沿ってた方が絶対に面白い!はず!

     そんなワケで、いちおー原作沿いと明記しときます。
     …大丈夫です、ちゃんと進めますので!