参拾五:夢はとことん追いかけろ、お前らァァァ!!
「宇宙にデカい船浮かべて、星ごとすくいあげる漁をするんじゃ」
「……」
「どうじゃ、銀時?
おんしゃ、この狭か星にとじこめておくには持ったいない男じゃけー。
わしと一緒に…」
「ぐーぐー」
「……」
「アッハッハッハッハッハッー天よォ!!
コイツに隕石をば 叩き落してくださーいアッハッハッハッ」
……。
「はっ!!
ハハ、危ない危ない。
あまりにも暑いもんじゃけー、
昔のことが走馬灯のように駆けめぐりかけたぜよ。
なんとか助かったってのに危なか〜」
「助かっただァ?
コレのどこが助かったってんだよ…」
あと後、私たちはなんかよく分かんない星に不時着した。
「こんな一面ババァの肌みてーな星に不時着しちまって
どうしろってんだ?」
「銀さん、素直に砂漠って言おうよ…」
「けどよぉ、…
つーか、テメーが舵折らなきゃ
こんなことにはならなかったんだぞ、辰馬」
「アッハッハッハッ、前回のことなんか忘れたぜよ!
男は前だけ見て生きていくもんろー」
「なーにすっとぼけてんだコノ毛玉ァ!!」
「おまっ、カッコいいセリフ言えば
全て丸く収まると思うなよ、もじゃァ!!」
「あーもう、暑いから騒ぐなや〜!!」
無理。暑いからこそ、この怒りを誰かにぶつけたい…!(危険
「神楽ちゃんも大丈夫?キミは元々日の光に弱いんだからね」
「あ、そうだった!神楽ちゃん、平気…??」
「大丈夫アルヨ、傘があれば平気だヨ」
「そう…?」
「でも喉かわいたからちょっとあっちの川で水飲んでくるネ」
「川ってどこ!?イカンイカンイカン!
その川渡ったらダメだよォォ!!」
「とっつァん、もう勘弁してくれ。
俺ァ、ボクシングなんてもうどーでもいいんだ。水が飲みてーんだよ」
「誰がとっつァんかァ!」
「そして、ボクシングの話題は何処からァ!?」
「銀さんヤバイよ!!神楽ちゃんが三途の川、渡ろうとしてる!!」
神楽ちゃん、大丈夫なのかな…!?
「おーい、しっかりしろ神楽」
「とっつァん、やっぱ俺ボクシングやってみるよ」
「あ、ダメだこりゃ。目がすわっちゃってる」
「しょーがねーな、あっちの川で水飲ましてくらァ」
「お前も見えてんのかィィ!!」
「銀さん何言ってんだァァ!!」
「さん…あなた、やっぱりまともな人だっ「川はあっちだよォ!!」
「お前もかァァァ!!!」
なんだよ、キミには見えないのか新八くん!!(誰
「あー、もうダメだ!誰も信用できねー!
おしまいだァァ!!」
「アッ!!なんだアレ!?」
「!!」
何あれ…船……?
「船だァァ!!」
「救援だァァ!!」
「俺たち助かったんだァ!!」
「ホッ」
「女遊びも程々にせんと、また病気うつされるろー」
「アッハッハッ
ぶっとばすぞ、クソ女(アマ)」
「辰馬さん、辰馬さん!
このカッコいい女の子、誰ですか!?」
「コイツは陸奥ちゅーてな、わしの助手みたいなもんじゃ」
クールでカッコいいな!お友達になってもらおう☆
「…それにしても坂本さん、コレ」
「ああ、これは『快援隊』ちゅーてな…」
「初めまして!私、武装警察真選組のです☆」
「…もしかして『黒蝶』か?」
「知ってるの!?」
何処まで広まってるんだ、その通り名…!
「結構有名になってるようじゃき」
「マジですか!」
「ヘェー、スゴイや!
坂本さん、アンタただのバカじゃなかったんですね」
「アッハッハッ
泣いていい?」
「陸奥ちゃん、お友達になってください♪」
「…『黒蝶』には面白い噂がある。いいぜよ」
「ホント!?ありがとー!!」
わーい、やった〜♪
「ギャアアア」
「助けてェェ」
…ん?
「あれ?何?ウソ?何?あれ?」
「アッハッハッ
いよいよ暑さにやられたか。何か妙なものが見えるろー」
「え!?何あのタコちっくなもの!?」
「あ、あれは…」
「ほっとけほっとけ幻覚じゃ。アッハッハッハッハッー」
「うわァァァ!!坂本さァァァん!!」
辰馬さんが…!
「あれは砂蟲」
「!」
「この星の生態系で頂点に立つ生物。
普段は静かだが砂漠でガチャガチャ
騒いじょったきに目を覚ましたか…」
「へぇ〜、そうなんだぁー」
「ちょっとアンタら自分の上司や知り合いがエライことになってんのに
何でそんなにおちついてんの!?」
いや、だって(何
「勝手な事ばかりしちょるから、こんな事になるんじゃ。
砂蟲よォォ
そのモジャモジャやちゃって〜!特に股間を重点的に」
「頭も重点的にぃ〜!」
「何?何の恨みがあんの!?」
「舵を折られた恨みじゃァァァ!!」
「確かにそれはそうなんだけどォォォ!!」
ズズズズ
「!!」
「うわわわっ」
「ヤバイ、船ごと地中にひきずりこむつもりだ!!」
「大砲じゃあああ!!
わしばかまわんで大砲をお見舞いしてやれェェェ!!」
大砲?それであのタコちっくなものを撃退するつもりなの…?
「でも、坂本さん!!」
「大砲うてェェェ!!」
「ちょっ…あんた坂本さんを殺すつ「新八くん!」
「さん!?」
「陸奥ちゃんにも考えがあるんだよ」
「……。
大義を失うな、とは奴の口癖…
撃てェェェ!!」
わっ、すごい迫力!(喜)
「奴は攘夷戦争の時、地上で戦う仲間ほっぽいて宇宙へむかった男じゃ。
なんでそんなことができたかわかるか?」
「…大義?」
「さすが黒蝶。
目先の争いよりも、もっとずっと先を見すえて
将来の国のためにできることを考えて苦渋の決断ばしたんじゃ」
「そんな坂本さんだから…陸奥ちゃんたちは着いてきたのかな?」
「そうじゃ。
だから奴の生き方に反するようなマネ、わしらにはできん」
なんだかんだ言って尊敬してるんだろうなぁ…。
いいな、そういうの。
「それに奴は、こんなことで死ぬ男ではないきに」
「いやいやいや!死んじゃうってアレ!どう考えても死ぬよアレ!
地中にひきずりこまれてる!!」
「砂蟲が逃げるみたい!」
「イカン、坂本さんが……!!」
ガキィン
「こんなモンぶちこむからビビって潜っちまったんだろーが。
やっこさんが寝てたのを起こしたのは俺達だぜ。
大義を通す前に
マナーを通せ、マナーを」
「銀さん!」
「オメーに言われたくねーよ」
「銀さん、何するつもり!?」
「まァ見てろ、!
辰馬ァ、てめー星をすくうとかデケー事吐いてたくせに
これで終わりか!?昔からテメーは口だけだ…
俺を見ろ、俺を」
銀さんが砂漠に…!
「自分(テメー)の思った通り生きてっぞォォ!!」
「俺ァ、のんびり地球(ここ)で釣り糸たらすさ。
地べたに落っこっちまった流れ星でも釣りあげて
もっぺん宙(そら)にリリースよ」
…フフ
そーいや、そんな事ゆーちょった。
「……」
じゃがお前がいたから、わしゃ宙(そら)へいけた。
お前が地上に残ってくれたから、
わしゃ、後ろを振り返らず走ってこれたんじゃ。
銀時…
わしが地に落ちる時がきても、
お前がまた釣りあげてくれるちゅーなら
わしゃ、何度でも飛ぶぞ
あの宙(そら)にの…
「あー!坂本さんじゃ!!」
「坂本さんが生きちょったぞォ!!」
「……無茶なことを。自分も飲まれかねんところじゃったぞ。
何を考えとるんじゃ、あの男…」
「…ホントッスね。何考えてんでしょ、あの人達。
なんか、あの人らしか見えないもんがあるのかな…」
「陸奥ちゃんが辰馬さんという人に何か思ったように、
銀さんにも、他人に何か思わせるところがある。
そーゆーのも…関係してるんじゃないかな?」
「さん…」
「…やはり、さすが黒蝶、と言うべきか」
まだまだあの2人には到底敵わないけど。
私もいつか、あんな風になれたら。
♪♪♪ あとがき ♪♪♪
なんか、ちょっといい感じの終わり方だった!
けっこう前に書いたので、ちょっと
忘れている部分があったり無かったり(おい
まぁ、でもちょっと変ですよね(今さら!?
今でも文才は無いに等しいのですが
このときは、さらに無かった気がします。
ダメですね…もっと精進しまァす!