四拾壱話:落ち込んだら立ち止まって空を見て、また歩き出してください




















          「ククッ……










           やるじゃねーか、銀時………」







































          「よしっ……」










          カラクリ軍団も、あらかた始末できたかな……。










          「土方さんっ!」

          「何だ?」

          「もう、この辺りは大丈夫ですよね?」

          「あぁ…総悟とあのチャイナ娘が暴れてくれたおかげで
           カラクリも鎮圧できたしな」










          そっか……










          「……じゃあ、ちょっと行きたいところがあるので
           行ってきてもいいですか?」










          銀さんが気になる……

          の話によると、高杉とそんなに本気でバトルしないらしいけど
          やっぱり心配だしね……。










          「……

          「はい?」

          「…………話があるから、用が済んだらとっとと戻ってこいよ」

          「! はい!!」










          タタタッ……










          「ありがとう、土方さん……」










          さぁ、銀さんのところに行こう!!

















































          「銀さん、どこだろう……」











          「しょうもねー脚本書きやがって役者にケチつけれた義理がテメー」










          ん?この声は……










          「今時敵討ちなんざはやらねーんだよ」










          「あっ!」










          いた!!新八くんも!!










          「三郎が泣くぜ」

          「どっちの三郎だ」

          「どっちもさ」










          三郎……?




















          『平賀さんにはね、“三郎”っていう息子さんがいたんだって』
 
          『へぇ〜』

          『でも、その息子さん……
           幕府に斬られて、見せしめにされたみたいで………』

          『見せしめ……』




















          が行ってた息子さんか……
          …ってことは、あのおじいさんが平賀さん……?










          「こんなこたァ、誰も望んじゃいねー。
           アンタが一番わかってんじゃねーのか?」

          「…………」




















          『俺ァなァ、親父。
           油まみれになって楽しそーにカラクリいじってる
           アンタの背中が好きだったんだ』




















          「……わかってるさ。
           だが、もう苦しくて仕方ねーんだよ。










           息子あんな目にあわせて、
           老いぼれ一人のうのうと生き残ってることが。

           戻らねーモンばかりながめて生きていくのは
           もう疲れた」




















          むかし誰かが言っていた










          死んだ人もつらいけど残された人もつらいのだと










          その誰かは










          こうも言っていた




















          だけどその「つらさ」に負けてはいけないよ




















          ……と。





















          「将軍のクビなんざホントはどーでもいいんだ。
           死んだ奴のためにしてやれることなんざ
           何もねェのも百も承知…










           俺ァ、ただ自分(てめー)の筋通して死にてーだけさ。
           だからどけ。邪魔するならお前でも容赦しねェ」




















          「どかねェ。俺にも通さなきゃならねー筋ってモンがある」




















          「右に同じく、だよ」




















          「! !!」

          「さん!!」

          「遅ればせながら、真選組隊士・、登場☆」










          銀さん、案外元気そうだ…良かった……










          「右に同じく、私にも通したい筋が……
           守りたいものがあるんです、平賀さん」

          「…………」

          「さん……」










          私を助けてくれる人を、私を元気づけてくれる人を、
          私がやって来たこの町に住む人を、



















          守りたい―――――――




















          「撃てェェェ!!」

          「「!」」










          「行くぞ、!」

          「オーケィ!!」










          「「らァァァァ!!!」」




















          「「!!」」










          撃つのをやめた……!?



















          ガッ!ザン!!










          ガシャン……










          「三郎ォ!!
           三郎ォ!!バカヤロー!!なんでオメー撃たなかっ…」










          「……オ…親父…」

          「!!」

          「油マミレ…ナッテ楽シソーニ…………
           カラクリ…テルアンタ…好キダッタ…










           マルデ…ガキガ泥ダラケ…
           ハシャイ…デルヨウナ…アンタノ姿…」




















          今の言葉がきっと……三郎さんの最後の願いだったんだろう………




















          「………なんだってんだよ、どいつもこいつも
           どうしろってんだ!?
           一体俺にどーやって生きてけっていうんだよ!」




















          「さーな」

          「長生きすればいいと思いますよ」

          「……の言う通りだ」


















































          「どうやら失敗したよーだな」

          「! 思わぬ邪魔が入ってな。
           牙なんぞとうに失くしたと思っていたが、とんだ誤算だったぜ」

          「……私は、何かを護るためなら人は誰でも牙をむくと思うけれど」
      
          「あぁ。護るものも何もない、お前はただの獣だ…高杉」










          「獣でけっこう。俺は護るものなんぞないし必要もない。










           全て壊すだけさ。獣の呻きが止むまでな」




















          高杉晋助……
          やっぱり危険な男だよ、………。
          (だけど、それでも戦うんだよね……?)




















          「…オイ、生臭坊主!
           何すんだよ!壊れちゃったじゃねーか」

          「生臭坊主じゃない、桂だ」
 
          「桂さん、それってカラクリですか?」

          「そのようだが……」










          「あーあんまさわんじゃねーよ!お前それ買えよコノヤロー」










          「「!」」










          平賀さん……










          「いい表情(かお)してるな」

          「そうですね☆」









































          「……あれ?」










          そーいえば、土方さんが「話がある」とか言ってなかった……?










          ま、いっか、後で行けば(テキトー





























     ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

やっとお祭り編(?)終わった!やったぁ…!
なんだかホントまとまりなくてスミマセン…!!
文才が欲しいよー(泣)
とりあえず、次は後日談的な…。
なんかやります、たぶん(テキトー