四拾四話:あのときの君に、僕がなれたら
「〜〜!」
「!」
そんな訳で(?)今日はと川原会議(←何それ)です。
「でさ、5巻で気をつけなきゃいけない話とかあるの?」
「うーん、的にどのくらいから危険なのか解んないしね〜」
「高杉レベル」
「安心して、そんな危険が頻繁に来たら困るからマジで」
「あ、そう?」
それなら良かった〜☆
「てか昨日お妙さんに聞いたんだけど、
新八くんがエイリアン退治に行ったらしいよ」
「ふーん、じゃあそれもう5巻だね」
「やっぱり!」
「となると、次はあの話かァ……」
あの話?
「なになに?面白い?」
「うん、すご〜〜〜〜〜く面白いよ♪」
「へぇ〜、楽しみだなァ☆」
「(の反応が楽しみだよ、フフフ)」(黒)
なんだろ、ギャグまっしぐらみたいな感じなのかな?(何
「……?」
ん?
「あっ、土方さん!」
声が聞こえた方を見てみると、土方さんが立っていた。
「見回り中ですか?」
「ああ……お前は、今日は休みだったな」
「はい!だからとここで談笑(?)してました☆」
「へえ……(の親友……だが、桂の右腕…………)」
「ふふ、土方さん。私を逮捕しますか?」
「! お前……」
「え、土方さん、を逮捕するんですか!?
私たち、オン・オフ分けてるから今日は普通の親友モードなんですけど!」
「(つーか親友モードってなんだよ……)」
「……お前がそう言うなら、今は逮捕しねェ」
「! ありがとうございます、土方さんっ!」
「……その“オン”ってときに会ったら逮捕するからな」
「ええ、どうぞ」
「(こいつ……俺の脅しをもろともしねェ…………)」
「……さーてとっ!そろそろ帰ろうかな?
これからエリーと一緒に買い物行くし」
「あ、そう?じゃ、またね」
「うん、またね、」
「土方さん、お化け苦手なの治しておかないと、
後でカッコ悪い思いをしますよ」
「!!」
「それでは♪」
「気をつけて帰ってよ、〜〜」
「おっけ〜〜!」
「(あいつ……)」
「?」
なんか、土方さんが考え込んでるみたいだけど……
「土方さん、土方さん」
「……なんだ?」
「さっき、に何を耳打ちされたんですか?」
「…………知らねェ」
「え!?」
知らないわけないだろ!!(ツッコミ
「教えてくださいよ、土方さんっ!!」
「うるせェ、帰んぞ」
「え?てか見回り中じゃなかったんですか?」
「……いいから帰る!」
「ちょ、ちょっと土方さーん!」
なんか突然機嫌悪くなってるんですけどォ!!
の野郎、何言ったんだよォ、もう!!
パッパー
「ん??」
クラクション?
「やっと見つけたぞ、トシ!」
「近藤さん。パトカーなんかに乗ってどうしたんだ?」
「ここから少し行った商店街で暴動が起こってるらしいんだ。
一緒に鎮圧しに行ってくれないか?」
「……解った」
「近藤さん、土方さん!私も行きます!」
「いや、でも、ちゃん、今日は休みだろう……?」
それはそうなんだけど!
「でも話だけ聞いといて行かないなんて嫌ですし!」
「けどなァ……」
「お願いしますっ!」
幸い(?)、刀は持ってきてるし!
「……休みの奴を連れてく気はねェ。じゃあな」
「あ、待ってください、土方さん……!」
パトカーが行っちゃう……!
「いいのか、トシ……?」
「……ああ。アイツは頑張りすぎるところがあるからな。
休みの日くらい、ちゃんと休んでほしいんだ」
「そうか……じゃあ、行くぞ!」
「…………」
置いてかれちゃった……。
「はあ……私じゃ役に立たないってことかなァ…………?」
必要とされてるって、それは私の勘違いだった…………?
『うるせぇ…オレは、誰にも必要とされてないんだ!!』
!!
あのときの……ナツキと同じことを……私は…………
「…………」
あのときは偉そうなこと言ったけど……
ナツキの気持ちも、よく解るかもしれない…………
「や、やばい……なんか泣きそう…………」
「お嬢さん、泣きたいのなら俺の胸を貸してあげますよ〜〜」
え…………?
「あっ!銀さんっ!!」
「よォ、」
誰かと思った、銀さんだったんだ……。
「んで、どーした?なんかあったのか?」
「え?えーと……」
なんて言えばいいのかな……。
「……ねェ、銀さん」
「ん〜〜?」
「私……真選組のみんなに必要とされてるのかな…………?」
「は……?」
ちょっと、そこは「は?」って言うところじゃないよ、銀さんんん!?
「何言ってんだ、。
あいつら、めちゃくちゃお前のこと必要としてるじゃねェーか」
「そう……かな」
「……じゃあ、直接聞いてみればいーんじゃねェの?」
「え……?」
『それで…必要ないって言われたらどうすんだよ?!』
でも……でも、仮にそれで「必要ない」って言われたら…………?
『そしたら、真選組の屯所に来い。私がナツキのこと必要とするから』
「必要ないって言われたら、俺のところに来い。
俺は、いつだってお前のことを必要としてるから」
「……!」
いつだって……必要…………
銀さんはどうして……あのときの私と同じことを…………
「……うん、解った……ちょっと怖いけど、聞いてみるね」
「あァ、そうしろ」
「話聴いてくれてありがとー、銀さん」
「未来の奥さんのためだからな!」
そこ力説するところなんだ……(汗)
「じゃあ、あたし屯所に戻るね」
「送ってくか?」
「ううん、大丈夫!ちょっと一人で歩きたいし(笑)」
「そうか……。気をつけて帰りなさいよーー」
「はーいっ!」
あのときの“私”になってくれてありがとう、銀さん――――
「お前の周りにいる奴は、みんなお前が必要だ、…………」
だから、心配する必要なんてないんだ…………
ガラッ
「ただいまー!」
「あっ、近藤さん、土方さん、お帰りなさい!」
「おー、ちゃん。どうしたんだ、お迎えなんて珍しいな」
「あ、あの、ちょっと聞きたいことがあって……」
「聞きたいこと?」
“必要ないって言われたら、俺のところに来い”
銀さん…………
「……あ、あの! 私は……
私は真選組にとって、必要な人間ですか…………?」
必要だと、そう思ってくれますか…………?
「……今さら何言ってんだ。必要に決まってんだろ」
「そうだぞ、ちゃん!
ちゃんは真選組の立派な仲間だ。
俺は、仲間だと思ったやつはみんな頼りにしてるしな!」
「……ありがとう、ございます…………」
「ここの奴らは、みんな、いつだってお前のこと必要としてるだろうさ」
「……!」
“俺は、いつだって、お前のことを必要としてる”
おんなじこと言われたよ、銀さん……。
「……えへへ、ありがとーございます!」
「解ったらもうこんな質問しないように!」
「はーい(笑)」
「よーし、じゃあメシにするか〜!」
「やったァ☆」
「……」
「はい?」
「さっきお前を置いていったのは、休みの日くらい
ゆっくり休んでほしかったからだ」
「え……?」
「お前は頑張りすぎるところがあるからな」
土方さん…………
「土方さん、ありがとうございますっ!」
「ばっ……! 解ったから抱きつくな!!///」
「ごめんなさい〜(笑)」
「土方さん、楽しそうですねィ……」(ゆらり)
「(またタイミングの悪いときに……!)」
「総悟くん!ご飯食べに行こうよ☆」
「ええ、行きやしょう」
「(変わり身、はえーし!!)」
うん、やっぱりみんな大好きです!!
「……なァ、」
「はい?」
「俺は、いつかのお前みたいに、一番いい言葉をかけることが出来たか?」
「……!」
土方さんも……あのときのことを…………?
「はいっ! すごく嬉しいです☆」
「そう、か」
お前が迷ったときは、俺が助けるから。
だから、いつでも頼ってくれ……――――
♪♪♪ あとがき ♪♪♪
ちゃんに影が見えたアレを引っ張ってみました!
てか銀さんのセリフが千夜的にお気に入りです!
カッコいい!言われてみたい!(おい
結局は、みんな必要としてるんだよ、という結論です。
トリップしてきた別の世界の人間だけれど、
もうここで過ごしている今は私もこの世界の人間なんだよ、と
そんな感じですね^^
けっこう前(この長編の14話)で子どもとちゃんが
おんなじようなやり取りをしましたね。
あのときは、ちゃんは思ったことを言ったのですが、
もともと彼女の心の奥底にはあの子どもと同じような考えがあり、
それを改めて自覚した感じです。
解りづらいですね……orz
次はちゃんのセリフから予想できる通り、あのお話です!(笑)