四拾五話:ベルトコンベアってどんなん?
「あれは今日みたいに蚊がたくさん飛んでる暑い夜だったねェ…
俺 友達と一緒に花火やってるうちに
いつの間にか辺りまっ暗になっちゃって」
「「「「「「「…………」」」」」」」
「いけね 母ちゃんにブッ飛ばされるってんで帰ることになったわけ。
それでね、ちらかった花火片付けて、ふっと寺子屋の方、見たの」
「そしたらさァ、もう真夜中だよ、そんな時間にさァ
寺子屋の窓から赤い着物の女がこっち見てんの」
「「「「「「「…………」」」」」」」
「俺もうギョッとしちゃって。でも気になったんで恐る恐る聞いてみたの。
何やってんの、こんな時間にって」
「そしたらその女、ニヤッと笑ってさ、、、」
「マヨネーズが足りないんだけどォォ!!!」
「「「「「ぎゃふァァァァァァ!!」」」」」
「副長ォォォォォ!!
なんてことするんですかっ、大切なオチをォォ!!」
「しるかァ、マヨネーズが切れたんだよ!
買っとけって言っただろ、焼きそばが台無しだろーがァ!!」
「もう充分かかってるじゃねーか!
なんだよそれ、もはや焼きそばじゃねーよ『黄色い奴』だよ!!」
「うーん……とにかく私はオチが気になります、稲山さん」
「じゃあ後で話してあげるよ、ちゃん……
(なんでこの子、こんなに冷静なの……?)」
「アレ、局長?局長ォォ!!」
「大変だァ、局長がマヨネーズで気絶したぞ、最悪だァァァ!!!」
ギャーギャー
「くだらねェ、どいつもこいつも怪談なんぞにはまりやがって。
幽霊なんぞいてたまるかってんだよ」
『土方さん、お化け苦手なの治しておかないと、
後でカッコ悪い思いをしますよ』
「あのって奴……
(俺が苦手だと知ってて……)」
「……ったく、最近やたら蚊が多いな」
死ねェ〜
「……!」
死ねよ〜〜土方〜〜
お前頼むから死んでくれよぉ〜〜
「…………。(まっ…まさかホントに……)」
パン
「「!」」
「……何してんだてめ〜
こんな時間に?」
「ジョ……ジョギング」
「ウソつくんじゃねェ、そんな格好で走ったら頭、火だるまになるわ!!
儀式だろ?俺を抹殺する儀式をひらいていただろう!!」
「自意識過剰な人だ、そんなんじゃノイローゼになりますぜ」
タタッ
「土方さん、大声出してどうし……
……あ、総悟くん、そのカッコ!!
そのろうそく何処で手に入れたの!?私も欲しいなー!」
「じゃあ今度プレゼントしますぜ」
「マジでか!やった!」
「おい、そんなもんどうす……
!!」
…………。
「どうしたんですか、土方さん?」
「、総悟……
今、あそこに何か見えなかったか……?」
「いいえ、何にも……」
「私も見てませんけど」
「(確かに今……)」
「ぎゃあああああ!!!」
「「「!!」」」
「ひでーなオイ、これで何人目だ?」
「えーと、十八人目みたいですね」
「隊士の半分以上がやられちまったわけですね。
さすがにここまでくると薄気味ワリーや」
「私も怪談話としては平気だけど……
実際に起こったら怖いなぁ。どうしよう……」
「心配いりませんぜ、は俺が守りまさァ」
「総悟くん……!」
こいつカッコいいぞ……!!
「(総悟の奴、ちゃっかりしてるな……。)
……しっかし、冗談じゃねーぞ、天下の真選組が
幽霊にやられてみんな寝こんじまっただなんて」
「ちょっと恥ずかしい気もしますよねェ〜」
「ちょっとどころじゃねェだろ……どこにも口外できんよ、情けねェ」
「トシ……俺は違うぞ、マヨネーズにやられた!」
「余計言えるか」
確かに言えないよねェ……
「でも、絶対笑いは取れますよね!!」
「笑いを取るなァァ!!」
「みんなうわ言のように赤い着物を着た女と言ってるんですが」
「それって、稲山さんが話してたアレ??」
「バカヤロー、幽霊なんざいてたまるか」
うーん、どうなんだろ?
「霊を甘く見たらとんでもない事になるぞ、トシ。
この屋敷は呪われてるんだ。
きっと、とんでもない霊にとり憑かれてるんだよ」
「ええっ、怖い!!」
「安易に信じるな、」
べしっ
「いたっ」
叩かれたー……
「局長、連れて来ました!」
「オウ、山崎。ご苦労!」
……ん?
「街で捜してきました、拝み屋です」
「どうも」
「何だコイツらは…サーカスでやるのか?」
ってか、コレって……
「もしかして、銀さ……」
もがっ
「!」
「い、いや〜、お久しぶりですねェ、さん」
「……なんだ、。知り合いか?」
「先日、仕事の際に偶然居合わせていたのがさんなんですよォ〜」
誤魔化した方がいいってことだよね……?
「あ、はは……実はそうなんですよー!
私もやじ馬になっちゃいましてね〜〜」
「…………そうか」
「そ、そうなんです!」
なんだか誤魔化しきれていないような……!?
「……で、なんでこんな奴ら連れてきたんだ?」
「いや、霊をはらってもらおうと思ってな」
「オイオイ、冗談だろ。こんなうさん臭い連中……」
てか、銀さんたちにそんな能力は無いと思いまーす。(酷)
「あらっ、お兄さん、背中に……」
「なんだよ…背中になんだよ」
「ププッ、ありゃもうダメだな」
「なに、コイツら。斬ってイイ?斬ってイイ?」
あーあー、銀さんまた土方さんを煽るようなこと言うんだから〜。
(でも他人事)
「先生、なんとかなりませんかね。
このままじゃ恐くて一人で厠にも行けんのですよ」
「任せるね、ゴリラ」
「アレ、今ゴリラって言った?ゴリラって言ったよね」
「(とりあえず、ここは銀さんたちに合わせとこう)
じゃ、ゴリラとかどーでもいい話は置いといて、
さっそくお願いしましょうか!」
「ちょっ、ちゃんんん!?」
それで、銀さんたち……もとい、拝み屋に屋敷のあちこちを見てもらったんだけど、
(とゆーか、素人なんだから見ても解んないと思うんだよね……)
山崎さんに霊を降ろして除霊するとか、そんな話になった。
ってか、ほんと、素人だから出来ないんじゃ……。
ドム
「ぐはっ!!」
ってか、ボディブローが入ったんですが……!
「えー、皆さん。今日でこの工場は潰れますが、責任は全て私…」
「オイィィ! 工場長じゃねーか!!」
「アレ? なんだっけ」
「バカ、お前、ベルトコンベアにはさまれて死んだ女だよ」
「ベルトコンベアにはさまれる女なんているわけないでしょ
ベルトコンベアに…アレ?」
「もういいから普通の女やれや!」
「無理ヨ! 普通に生きるっていうのが簡単そうーで一番難しいの!」
「誰もそんなリアリティも止めてねーんだよ!」
「うるさいミイラ男! お前の格好にリアリティがなさすぎネ!」
「なんだァ!! こんなんしてた方がミステリアスだろーが!」
あー、もうっ!
「いい加減にしてよ、銀さん!!」
…………。(沈黙)
「『銀さん』……だと?」
「!!!」
やっちゃったァァァァァ…………!!!!!
♪♪♪ あとがき ♪♪♪
いやいや、原作沿いってほんと難しいですね…orz
原作沿いで連載されている方・全員を尊敬致します…!
ここはかなり好きなお話のところなんですが、
上手く書けなくて挫折の一歩手前です……
誰かあたしに文才を……!(何
お話は、次に続きます☆