四拾七話:もしかして最強なのってちゃん?















          「銀ちゃああん!!」

          「土方さああん!!」

          「奴らのことは忘れろィ、もうダメだ」







          そんな……!







          ドォン







          「!」







          「「うおおおおおおお」」










          「きっ…きり抜けて来た!」

          「新八くん、二人の後ろを見て!!」

          「えっ……?」






          !?







          「しょってる!? 女しょってるよオイ!!










          ホラー映画並みだよォォォ!!!










          「うわばばば!! こっち来るなァァ!!

















          「ししし新八くん! とりあえずここに隠れよう!!」

          「ははははい!そうですね!」





























          ギャアアアアアアア










          「やられた……今度こそやられた…………」

          「しめたぜ、これで副長の座は俺のもんだィ。
           (そしてのことをゆっくり口説けますぜィ〜)」

          「言ってる場合か!」









          どうしよう、二人のこと護るって言ったけど……










          実際に見るとめちゃくちゃ怖い……!!(震)










          「オイ、誰か明かり持ってねーかィ?」

          「残念ながら持ってないよ、総悟くん……」

          「あっ! 蚊とり線香ならありましたぜィ、

          「ええっ!?」







          何故に蚊取り線香!!??










          「それにしても、あんなの本当にいるんだねェ〜」

          「実は前に土方さんを亡き者にするため
           外法で妖魔を呼び出そうとしたことがあったんでィ。
           ありゃあもしかしたら、そん時の……」

          「アンタどんだけ腹の中、まっ黒なんですか!?」










          総悟くん、もう呪術とか出来るのではないだろうか……?




















          「……ん?」







          この倉庫、初めて入ったけど……なんか色々あるんだなァ〜……










          「元凶はお前アルか、おのれ銀ちゃんの敵!!

          「あーもう、せまいのにやめろっつーの!」







          「へェ〜〜」







          すご〜い!










          「さんも止めてくださいよォォ!」

          「君に任せる」

          「オイイイィィ!!」










          「ったく、なんでお前ら会うといっつも…
           ……ん?」










          !!!!!!!!!!!!










          「ぎゃああああああああああ!!」










           ん?







          「新八くん、二人が喧嘩してるくらいで大げさだってば」

          「ちちち違いますよ、出すぺらァどォォォ!

          「ですぺ?」







          意味わかんないから、とりあえず無視しとこう。(酷)










          「スンマッセン、とりあえずスンマッセン
           マジ、スンマッセン!
           てめーらも謝れバカヤロー!
           人間、心から頭さげればどんな奴にも心通じんだよ、バカヤロー!!







          タッ







          「ちょ、新八くん、どうしちゃったの?」

          「どうしちゃったのじゃないですよ、さァん!!
           いいい今その扉の向こうに幽霊がァァ!!

          「扉の向こう?」






          ギギギ……









         「誰もいないよ?」

         「え? な、なんで……」











          ふわっ……







          「!」







          蚊取り線香……総悟くんがさっき持ってた…………










          「もしてかして、蚊取り線香って幽霊にも効くのかもね!」

          「そんなワケないでしょォ!何言ってんですかアンタぁ!」

          「だって、それ以外に幽霊が去った理由がないじゃん」

          「確かに僕たちを襲わずに逃げたことが引っかかりますが……
           蚊取り線香か…… ……! まさか!」

          「え? 何?」

          「幽霊の正体がわかったかもしれません!」

          「マジか!」







          ってことは幽霊じゃないってこと!?







          「とにかく、真相を確かめるためにも隊士の皆さんが寝てる部屋に行きましょう」

          「おっけ!」








































          「や…やっぱり、思った通りだ」

          「どういうこと?」

          「この人もこの人もこの人も、幽霊にやられた人はみんな一様に
           蚊にさされたようなキズがあるんですよ」

          「え? それじゃますます蚊取り線香が効いた説が有効だよ!」

          「はい……さんの考えは正しかったみたいです」







          あたしの考えが……?










          「あれは幽霊なんかじゃない」







































          「オオオオオイ、あんなんありか
           ととと飛んでんじゃねーか!

          「ななな何おおおお前、ひょっとしてびびってんの?」

          「バババ馬鹿いうな、おおお俺を誰だと思ってんだテメェ







          「じょ…上等じゃねーか、よ…よーし、じゃあお前は奴をひきつけろ
           俺はあの…アレするから」

          「おいイイイ!!
           アレするからって何だァァ!エスケープか!?
           ずらかるつもりだろテメェェ!!

          「ちち違うってあの…アレだ、バズーカで撃つ」

          「バズーカなんてどこにあんだよ!?」

          「人はみな心にバズーカもってんだよ!」




















          「銀さーん! 土方さーん!」




















          「ん?」

          「今の……の声か?」











          相手が幽霊じゃないと解ったら、負けるあたしじゃないよ!!










          「正義のヒーロー、黒蝶・様、参上ォォォ!!」







          でも女だから正しくはヒロインんん!!!(どーでもいい










          「おいっ、待て!!」

          「そいつは危険だ、!!」







          「大丈夫です、あたしが護りますから☆」







          「「そーゆーことじゃねェェェェェェ!!!」」









          「死ねェェェ!!!!!」(え










          ドカッ














































          「やっぱり、アイツの正体は蚊みたいな天人だったんだね」

          「はい、皆さんのキズを見て確信したんですよ」

          「さすが新八くんだね!」

          「さんのひらめきのおかげです」










          でもさすがツッコミ役なだけあって冷静だよね。




















          「ホントすいませんでした、でも私強くなりたかったの
           この子育てるために強くなりたかったの!」(くわっ)

          「スイマセン、その顔の影強くするの止めてくれませんか」




















          「ったくよォ……好きな女に護られたとか冗談じゃねェよ」

          「フン、俺は護られるつもりは無かったががやる気だったんで
           場を譲ってやっただけだ」

          「びびりまくってたくせによく言うぜ。
           まさか鬼の副長と恐れられる男がオバケを恐れてるとは
           お天道様でも思うめェ」

          「アレはお前びびってたんじゃねェ、びっくりしてただけだ
           大きな違いだぞコレは、お前は明らかにびびってたけどな」















          「じゃあ、神楽ちゃん、そろそろ帰ろうか」

          「そうするネ」

          「銀さん、呼んできてくれる?」

          「任せるヨロシ」

          「私も一緒に行くよ、神楽ちゃん」
















          ガララ







          「銀ちゃん、そろそろ帰… !
           ……何やってるアルか、二人とも」

          「「いや、コンタクト落としちゃって」」







          って、二人ともコンタクトしてないだろォ!!(ノリツッコミ










          「二人ともオバケの類が苦手なんですね(笑)
           でも今度も私が護ってあげますからね〜☆」

          「(好きな)女に護られるなんて最低ですぜ、旦那も土方さんも」

          「「うるせェェ!!」」








          それにしても…………







          「思わぬところで二人の弱味、握っちゃったね。
           これで何かのときは脅しの種に出来そうだわ…………」(黒)

          「は、ちょ、おい、!?」

          「総悟くん、一緒に脅そうね♪」(黒)

          「喜んで」(黒)










          「、なんて物騒なこと言ってんだ!」

          「言っても無駄だぞ、は総悟以上に腹黒だと
           屯所内では評判(?)だからな……」

          「ま、マジでか…………」










          あはは、冗談ですってば!(笑)























   ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

幽霊のお話が終わりましたー!いかがでしたか?
解決するところ全部ちゃんが持って行ってしまったので
銀さん&土方さんの挽回するシーンが無くなりました(え
そして二人がとんでもないヘタレに……。

でも、オバケ怖いなんて本当に可愛いですよね、二人v
今度オバケ屋敷ネタでもやってみたらどうですかね!
(とか言って書くのはお前だよ)
なかなか原作が進まないので、良くないことかもだけど
カットな方向で行きそうですね〜……orz