四拾九話:夢は自分でつかみ取れ!!




















          「赤コーナー! 
           主婦業に嫌気がさし〜、結婚生活を捨て
           戦場に居場所を見つけた女〜 鬼子母神、春菜ァァ!!


           青コーナー! 
           人気アイドルからスキャンダルを経て殴り屋に転身!
           『でも私! 歌うことは止めません!!』
           闘う歌姫、ダイナマイトお通ぅぅぅ!!











          そんなワケで、今日は総悟くんが
          格闘技を見に連れてってくれました……










          …………が。









          「えー、私の名はアントニオ神楽……
           ゆえあってお通の助太刀をするアル
           かかって来いコノヤロー! ダーッ!










          …………ん?















          「……ヤバイよ、俺しらない、俺しらないよ

          「僕もしらないよアンタのしつけが悪いから
           あんなんなるんでしょーが」

          「何言ってんの? 子供の性格は三歳までに決まるらしーよ















          「何やってんだァァ、ひっこめェェ、チャイナ娘ェ
           目ェつぶせ、目ぇつぶせ!
           
           春菜ァァ! 何やってんだァ、何のために主婦やめたんだ
           刺激が欲しかったんじゃないの!?















          …………。
















          「って、神楽ちゃんんんん!!??
















          「…………アレ? ?」

          「…………銀さんと新八くん?」

          「「「「…………」」」」








































          「それにしても奇遇だね〜」

          「やっぱは俺の未来の奥さんになるべきだな!」

          「話がぶっ飛んでるだろ」









          全然噛みあってねーよ!















          「さんたちも格闘技を見に来たんですね」

          「うん、今日は総悟くんとお休みがかぶってね、」

          「やることもねーし、大好きな格闘技をと一緒に
           見に来てたんでさァ」

          「私は格闘技は見たことなかったんだけど、
           総悟くんが連れてってくれるって言うからさァ〜」









          だからついてきたワケです。










          「オイ、何お前デートなんかしてんだ!
           銀さんというものがありながら!!

          「いや、デートじゃないし。
           だいたい何度も言うけど銀さんと私、付き合ってないでしょ」

          「ひどい、ちゃん!!」










          ……とかいいながら銀さんは崩れていった。
          (だけどこれといったフォローなし)(酷)










          「、家族以外の男と二人で出掛けた時点でデートなんですぜ」

          「マジでか!」

          「アンタも信じんなァァ!!」










          やだなー、冗談に決まってるのに新八くんは〜(笑)















          「しかし旦那方も格闘技がお好きだったとは……」










          つーか、新八くんがお通ちゃんの応援をしにきたって感じ……?










          「俺ァ、とくに女子格闘技が好きでしてねィ。
           女どもがみにくい表情でつかみ合ってるトコなんて
           爆笑もんでさァ」(の耳を塞ぎつつしゃべる)

          「なんちゅーサディスティックな楽しみ方してんの!?」

          「??」







          ん? 何? なんて言ってんの??







          「一生懸命やってる人を笑うなんて最低アル。
           勝負の邪魔をするよーな奴は格闘技を見る資格ないネ」

          「明らかに勝負の邪魔してた奴が言うんじゃねーよ」










          まァ、それはそうだな……。















          「それより旦那方、暇ならちょいとつき合いませんか?
           もっと面白ェ見せ物が見れるトコがあるんですがねィ」

          「面白い見せ物?」

          「まァ、付いてくらァわかりまさァ」

          「総悟くん、私も行っていいんだよね?」

          「…………もちろんでさァ」










          やった!










          

          「行きやしょう、

          「うん!」







































          「…………」







          きっと、土方さんならここでだけは帰らせる……
          だが俺は…………







          『行きやしょう、

          『うん!』











          好きな女を危険な目に遭わせようとしていると、
          そういう風にとられるかもしれない。
          だが、俺は…………














         『止めとけ、2人共。瞳孔開いてんぞ』

         『『っ…!』』
















          あのとき、俺と同じ行動を取ってくれたなら……
          俺の考えに賛同してくれるはずだ…………










          も連れてくべき…なのか?』











          土方さんは初めから、を危険と離れた場所に置こうとする。
          だが、俺は違う……















          「俺は土方さんとは違う…………」










          確かに危険な場所に連れて行くことは、褒められたことではない。










          「だが…………」







          に危険がふりかかったときは、俺が守る…………




















          「総悟くーん!」

          「……」

          「どうかしたの?」

          「いえ……なんでもありませんぜ」

          「そう? じゃあ行こっか☆」

          「そうですねィ」




















          『私は強い力がほしい、だから私に剣術の修行をしてください』



















          「…………心配いらねェ」










          は守られるだけの女じゃねェからな…………

















































          「うーん…………」










          何だか治安が悪そうなところなんですが……。










          「オイオイどこだよココ? 悪の組織のアジトじゃねェのか?」

          「アジトじゃねェよ、裏世界の住人の社交場でさァ」

          「社交場?」

          「ここでは表の連中は決して目にすることができねェ
           面白ェ見せ物が行われてるんでさァ」










          そう、さっきから気になってたんだけど、その見せ物って……?
















          ワアアアアアア










          「地下にある闘技場……?」

          「その通りですぜ、
           煉獄関……ここで行われているのは正真正銘の




















          殺し合いでさァ」






































































          「…………ハッ!」







          この間の新八くんの話から考えて……
          さっちゃんの話が終わったってことは、5巻も終わったんだよね?










          に6巻について話すの、忘れてたァァァ!!!」










          どうしようゥゥゥ!!!















          「もしも次があの話だったら……」










          も無事じゃ済まないかもしれない…………















          「…………いや、でも総悟も一緒だろうから、大丈夫かな?」




















          “おかしーな、アンタは俺と同種だと思ってやしたぜ”










          「でも、待って……総悟は同じ魂を持っていると考えて
           それで銀さんを巻き込んだ(?)ワケだから…………」















          『私と総悟くんね、けっこう考えがかぶるんだよねアハハ』















          「総悟がを巻き込んだ可能性、大きいんですけどォォォ!!」





























































          「副長!」
 
          「何だ、どーした?」

          「表に、ちゃんの親友だっていう人が来てるんですが……」

          「何……?」










          『ふふ、土方さん。私を逮捕しますか?』











          アイツか……。










          「副長に会いたいと言っています」

          「俺に? じゃねーのか?」

          「はい、副長を呼んでくれと」

          「…………解った」





























          「あっ、土方さん!」

          「攘夷志士が真選組に何の用だ? 逮捕されにでも来たか」

          「違いますって! それより、は今、屯所にいますか?」

          「? アイツ今日は休みでな……
           総悟と一緒に格闘技を見に行くって言って出てったぜ」

          「!」










          やっぱり……!










          「それがどーかしたのかよ」

          「ありがとうございました、土方さん!」







          ダッ!







          「あっ、オイ!
           …………ちっ、何だってんだよ」



















          「ったく、もう〜!」















          危険なことはしないでよ、…………!




















   ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

かなり話をぶっとばして煉獄関まで来ました〜!
ここは総悟くんと銀さんが格好いいですよね☆
ちゃんも参戦する方向です。

土方さんなら巻き込まないと思うけど、
総悟くんは違うと思いますね。
ちゃんの力を借りつつ、でも危なくなったら
助けるんじゃないかなーと。

女の子として好きなんだけど、
おそらく仲間としても信頼しているんですね!

ところで、剣術の修行をしている風景を書いてませんが
たぶんこっそりしていると思います(テキトー!?