五拾四話:初の試みとかって言うけどそのほとんどが失敗する感じ




















          『すまない、君達の知っいてる銀さんはもう僕の中にはいないよ』




















         「(銀さん…………)」



















          「…………」

          「なんか、元気ないですねィ、土方さん」

          「…………あァ」










          一体どうしたってんだ…………?




















          「〜、何かあったんですかィ?」










          オイイィィィ!! 総悟の奴、単刀直入すぎるだろーが!!










          「総悟くん……」










          ってオイオイ……の奴、ホントにどうしちまったんだ…………?










          「悩み事ですかィ? 俺が聞いてあげますぜ」

          「…………
           (聞いてもらって私がスッキリしたって、意味がない……
            ここで負けちゃいけない。
            私より新八くんと神楽ちゃんの方がつらいはずだもの…………)」










          …………?




















          「…………ううん、何でもないよ」

          「だ、だが、……お前なんか悩みがあるんだろ?」










          耐え切れずに、俺はそんなことを口走った。










          「……確かに悩みはありますけど、自分で解決したいんですよ」

          「俺たちじゃあ力になりませんかィ?」

          「そういうことじゃないよ」










          じゃあ、どういうことだよ……




















          「最初っから誰かに頼るなんて嫌なんだ。
           自分でもがいてみて、それでもダメなら力になってほしい」

          「……」

          「これは私のワガママなんだけどね(笑)
           だから、私がヘルプをかけたら助けてくれる? 総悟くん」

          「…………もちろんでさァ」

          「ありがとう☆」










          ったく……こいつには敵わねェな…………










          「…………俺たちが必要になったら声かけろよ、

          「はい、土方さん☆」










          コイツはその辺にいる女とは違う。
          おそらく俺は、だからこそに惹かれたんだろうな……。




















          「あの、ところで山崎さんはどうしたんですか?
           今朝の会議にいなかったですよね」
 
          「あ、あァ……山崎は今、潜入捜査で出払っててな」

          「へェ〜、そうなんですかァ〜。
           (やっぱり密偵だから、そーゆーこともするよね〜)」

          「いないと言やァ、土方さん。
           けっこう前から近藤さんを見かけやせんが、どうかしたんですかィ」










          あァ、そうだったな……










          「……実は近藤さんが行方不明になっててな」

          「マジですか、土方さん!」

          「またストーカーしてるんじゃないんですかィ」

          「いや、いくらストーカーしてたって屯所には帰ってきてただろ。
           それが少し前から全く姿を見せねェ……」










          何処に行ったんだか……




















          「近藤さんかァ……」

          「どうかしたんですかィ、

          「うん、こないだお妙さんちで会ったんだよねェ」

          「オイ……それはホントか」

          「はい、ホントですよ」










          こりゃあ、あの工場の調査よりも
          近藤さん探しの方が先かもしれねェな…………


















































          「ハイ……いや、こっちはまだ何もつかめてませんが。
           ハイ……い゛っ!? マジすか!?
           わかりました、すぐ戻りますんで」




















          「山崎さん、何か解ったって言ってました?」

          「いいや……まだ何もつかめてねェらしい」

          「そうですかァ……」










          だが、やはりまずは近藤さんの捜索だろう……。










          「とりあえず、まずは江戸中を巡回して近藤さんを探すんだ」
 
          「はい、解りました!」

          「いつまでも大将がいないってのもカッコつきませんからねィ……
           さっさと探し出しましょう」

          「あァ、全くだ……」










          









          〜♪










          「……? 土方さん、ケータイ鳴ってますよ」

          「あ、あァ…… もしもし……山崎か?」










          まさか山崎の奴、何かつかんだのか……?










          「あァ…… …………何だと!?」

          「……?(どうかしたのかな?)」

          「そうか……あァ……
           解った、調査は中断して帰ってこい」











          まためんどくせェことになったな……。




















          「山崎さんに何かあったんですか?」

          「いや、アイツには何もねェが……」

          「じゃあ何だってんですかィ?」

          「…………」















          「…………近藤さん例の工場で働いてたんだと」



















          勘弁してくれよ、近藤さん……
          …………つーか何で働いてんだ?













          「ああっ!」

          「ど、どうしたんだ、

          「そーいえば忘れてました!」

          「……?」










          何を忘れてたんだ……?



















          「お妙さんちで会ったとき、
           近藤さん記憶喪失になってたんでしたァァ!!



















          「マジですかィ、

          「うん! だから記憶喪失のままその工場で働いてるのかも!」

          「って、オイ…………」




















         「なんでそんな重要なこと忘れてんだァァァ!!」




















          俺はの天然さを甘くみていたようだ…………




















          「……で、どーするんですかィ、土方さん」

          「…………今からその工場に向かう。
           隊士全員にその旨を伝えてくれ、

          「りょーかいです!!」










          とにかく、山崎の手に追える範囲を超えてるし、
          俺が行くしかねェだろ……






















   ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

今回はちょっと短めですね……(笑)
てか、お気づきの方いらっしゃるか解りませんが
ここで初めて土方さん視点に!(笑)
途中で土方さん視点が混入することはあったけど
最初から最後まで土方さん視点ってのいうのは
初めてやったような気がします
記憶が曖昧ですが(オイィィ!!

……正直、土方さん視点がつらくなってきたので
いったん打ち切りました(えええ
次はふつーにちゃん視点だと思います。

それでは、次回☆