五拾八話:彼らの意志の強さは知っている、ずっと前から




















          「屯所に来てはみたものの、土方さんと総悟いるかなァ〜?」










          再びこんにちは、みなさん! です☆
          銀さんのに対する本気を確かめた私は、
          その足で真選組の屯所まで来ていました。










          「このまま土方さんと総悟の本気も、試させてもらいます」(黒)










          よーし、頑張るぞー!




















          「たのもー!」










          これもね、一度言ってみたかったんだよね!(オイ










          「はーい」

          「おおお! ジミーじゃん!!」

          「って君、
初対面の人間になに言っちゃってんのォォ!!??










          新八くんに負けず劣らずのツッコミだね(笑)










          「ちょっとしたジョークですよ、山崎くん☆」

          「は、はあ……(なんだか初めて遭遇するキャラだなァ……)
           それで、君は何者なの?」

          「私はと言って、の親友なんです☆」

          「え、ちゃんの親友……?」

          「うん♪」










          さっきジミー……じゃなかった、山崎くんに言われて気づいたけど
          五拾話以上もいってて初対面なんだなァ。










          「それで、土方さんと総悟に用があって来たんです。
           二人はいるかな?」

          「いるにはいるけど……
           (ホントにこの子を信用していいのかなァ……)」










          なんか警戒されているみたい……なんでだろう?(当たり前だ
          とにかく、私も忙しいから早くしてほしいよね。










          「いいからとっとと二人の所に案内して下さい☆」(黒)

          「
ヒイイィィ!! わ、解りましたァァ!!










          これでよし♪




















          「(このちゃんって子、沖田隊長タイプだ……










           絶対に逆らってはいけない……!!)」










          山崎は、こっそりそんなことを考えていた。























































          









          「副長〜、ちゃんの親友のちゃんという子が来てますけどォ〜」










          「またアイツかよ……(いったい何の用だ……?)」










          「入ってもらってもいいですか、副長?」

          「ちょっと待……」







          
スパーン!







          「こんにちは、土方さん♪ ご機嫌いかがですか?」

          「…………誰かさんのせいで全く良くねェよォ〜〜」(棒読み)











          土方さんって、ストレスでハゲそうなタイプだよね。(唐突










          「それで、土方さん。のことであなたと総悟に話があるんですが総悟はいませんか?」

          「総悟か? アイツなら見回りに行ってるよ」

          「そうですかー……」










          二人は同じ真選組だし、一度に済ませたかったんだけどー……。










          「だったら仕方ないです。じゃ、土方さんだけで我慢します

          「なんだその言い方、バカにしてんのか」

          「そんなんじゃないですよォ〜☆
           (総悟に会いたかったなー!)」

          
「心の声が聞こえてんぞ、アホ」










          そんな土方さんのツッコミをスルーし(!)、
          私は大切な話があると山崎くんに告げ、土方さんと二人きりにしてもらった。















          「……で? 突然おしかけてきて何だってんだ」

          「それがですねェ〜、真選組の皆さんがいつまで経っても
           私たちを捕まえられないみたいなのでそれを笑いに
「死ね」

          「冗談ですよォ(笑)」










          冗談が通じない人でさァ♪(モノマネ










          









          「いい加減にしろよ、お前……とっとと用件を言え」










          そろそろちゃんとしないと土方さんも爆発しそうだ……
          そう思った私は、いよいよ本題に入ることにした。















          「話というのは、のことです」

          「の……?」










          私の言葉に、土方さんは銀さんと同じような、少し驚いた顔をした。










          「土方さんは、のことが好きなんですよね?」

          「ぶはっ!!」










          って、土方さんも飲んでたお茶、噴き出してるし!
          やっぱり銀さんと土方さんって似た者同士だよね〜。










          「突然なに言ってやがるテメェ……」










          そして土方さんは照れ隠しに私を睨みつけていますが、
          赤面しているので全く効果がありません☆















          「……土方さん」

          「なんだ?」

          「私は今の問いに対するあなたの答えを待つつもりはありません」

          「…………」










          それは、銀さんのときと同じ……
          この人にそれを再確認するまでもないと思うから。
          私がしたいのは、そんな話ではないから。










          「私とは、今は敵同士という立場です。
           だけど、私にとっては、すごく大切で……
           大好きな親友です」










          それを、易々と渡すわけにはいかないの。










          「土方さんが、いったいどんな経緯でのこと好きになったのかは解りません。
           だけど、好きになったからには、そばにいるからには、
           を哀しませたりしないでください」











          生半可な気持ちならば、今すぐの前から去ってほしい。
          私は、そのくらいの想いを持ってるんだよ。




















          「…………俺は、」

          「……?」

          「文句を言いながらも、やるべきことを懸命にやろうとし、
           実は思いやりもあって、自分に素直に生きているに惹かれた」

          「…………」

          「真選組隊士というのは、かなり危険な仕事だ」










          そうだよね…………










          「だけど、だって……アイツだって、自分のプライドがあると俺は思う。
           それを傷つけることは、俺には出来ない」










          …………。










          「だから、アイツを全てから守るつもりはない。
           ただ、アイツに助けが必要だと俺が判断したとき……
           そのときは全力でアイツを守るつもりだ」

          「土方さん……」










          そうだ、この人は愛する人のために……って行動できる人だものね。










          「お前が俺のこと気に食わねェってんなら、ここで誓ってやる。
           俺はを本気で愛してる……
           だから、アイツに危険がふりかかったときは、全力で守る」










          土方さん…………




















          「あーあ、そんなに真剣に言われたら認めないわけには
           いかないじゃないですかァ〜」











          しかも、銀さんと似たようなこと言われちゃったね。















          「私は土方さんの本気を認めました、けど……」

          「……何だよ」

          「さっき言ったこと、違えるようなことがあれば…………」










          そのときは…………










          「そのときは、私があなたを斬りますから」(黒)

          「……! …………上等だ」










          そう言って土方さんは、ニヤリと笑った。
          ……ああ、やっぱりこの人には、こんな脅しは効かなかったね。




















          「それじゃ、私はそろそろ帰りますね」

          「次に会ったら逮捕するからな」

          「肝に銘じておきますよ☆」











          あとは総悟だけど、まだ後で来るしかないかな……










          「おい、ちょっと待ちなせェ」










          考え込んでいた私に、誰かが背中の方から声を掛けた。










          「総悟……?」










          振り返ると、そこにいたのは見回りに行っていたという総悟だった。
          (ちゃんと見回りしていたかは別として……)










          「ずいぶん面白そうな話をしてたじゃあないですかィ」

          「総悟……盗み聞きしてたね」











          盗み聞きが好きだよね、総悟って。










          「俺も、ここでお前に誓っときまさァ。
           俺はを愛しているから、絶対に守り抜く……
           自身も、その笑顔も」










          あーあ、なんかここまで言われちゃうと私の方が参ってくるね。










          「解った、総悟の本気は認めるよ……でも、」

          「守らなかったらアンタに斬られるんだろィ?」










          総悟…………










          「よく解ってるじゃない」(黒)

          「俺を誰だと思ってるんでさァ」(黒)















          改めて三人の本気を確かめたかっただけなんだけど、無駄足だったかもしれないね。










          「せいぜい頑張ってくださいね、みんな♪」















          は難攻不落ですからね☆






















   
♪♪♪ あとがき ♪♪♪

ちゃんの探り、第二弾ー!いかがでしたか?
千夜的には土方さんや総悟くんの本気が見れて嬉しいです(笑)

てか、銀さんと土方さんは、どうして
ちゃんのこと好きになったのか言ってたけど
総悟くんだけ明かされないまま……
また後で、それについて取り上げたいですね〜。

だって逆ハーだし!!(忘れつつあった設定/
オイイィィ!!

「彼らの意志の強さは知っている、ずっと前から」ってのは、
ちゃんがみんなのことよく知ってるってことです。
銀魂マニアだからね、彼女は(笑)