五拾九話:メニューが多いラーメン屋でも流行ってるところありますよ




















          「では、俺は少し出てくる。すまないが、ここを頼むぞ」

          「それはいいですけど……やっぱり行かない方がいいと思いますよ?」











          桂さんは、最近の金蔵襲撃の事件にちょっと疑問を抱いている。
          今からそれを調べに行くらしいんだけどー……










          「最近、真選組も攘夷志士の取り締まりを強化しているみたいですし」

          「それでも、事件の詳細は知りたい。
           どうやら犯人は攘夷志士を名乗っているらしいのでな」

          「そうですか……解りました、気をつけて行ってきてくださいね」

          「あァ……必ずお前のもとへ戻ってくる。ではな」

          「桂さん…………」










          カッコいいv(オイィ!




















          「……でも、総悟がバズーカ用意して待ってるんですよ、桂さん」










          まァ、助かるのは解ってるからいっか。(え




























































          「…………アレ?」










          あれは総悟くんと、一番隊の隊士の人……。
          こんな遅い時間にどこに行くのかなァ?










          「総悟くん!」

          「あァ、ですかィ」

          「今から出かけるの?」

          「そうなんでさァ。桂の目撃情報が入りましてねィ……
           さっさと捕まえちまおうと思いまして」

          「そ、そうなんだ」










          桂さんの目撃情報ねェ……本当か解らないけれど、
          でも本当だった場合、色々と問題(?)が起きそうだし……










          「総悟くん、私も一緒に行っていい?」

          「いいですぜ、じゃあ行きやしょう」

          「うん!」


















































          「沖田隊長、前から自転車が来ますけど、どうします?止めますか?」

          「怪しい奴は片っ端から調べていくぜィ」

          「解りました」










          総悟くんにとっちゃあ、みんな怪しい人なのか!?
          (アレって、ただの通行人じゃないの!?)















          ピー










          「あー、ちょいとちょいと。は〜い、止まってェ」

          「ダメだよ〜お兄さん、夜はちゃんと提灯つけて走らんないと」










          そ、そうか、ライトじゃなくて提灯なんだ!(そこかよ










          「えーと……コレ防犯登録してる?」

          「あー、ちょっとわかんないスけど友達からもらったんでェ」

          「…………」










          ちょっと明らかに声が桂さんなんですが。










          「あー、そォ。買い物帰り?何それ?エロ本?エロ本か?」

          「ちょ、総悟くん、つっこむところはそこじゃないでしょ!」

          「冗談でさァ」










          ホントかよ!










          「あの、もういいっスか行って?忙しいんで」

          「え、あの、」

          「最近この辺、下着泥棒が多くてね〜 しってる?
           怪盗フンドシ仮面……アレまた脱獄してさァ」

          「僕はトランクス派なんで。じゃっ」










          おおい、桂さん逃げちゃうよォォ!!










          「あー、ちょっと待ってお兄さん、身分を証明するものとかもってる?
           ちょっ……お兄さん」










          パサッ










          「ちょっとォ!(たぶん)変装用の笠が取れてますけどォォ!!










          「おっ、沖田隊長、あのロン毛は!!」

          「みーっけ」










          てか、今さらだけどこの一番隊の人と総悟くん、
          コンビネーションがハンパないよね!?















          「カーツラぁぁぁ!!」










          ゴッ





          ドゴォン















          「……あばよ、桂」










          「って、『あばよ』じゃないでしょ、総悟くん!
           逮捕しに来たんじゃないの?始末しちゃっていいの!?

          「、細かいことは気にしないでくだせェ」

          「気にするっつーの!!」










          なんか土方さんの気持ち(苦労)が少し解ったかも……





























          「あばよ」










          ズキッ







          「チッ」










          ファン ファン ファン……










          「やばいな、囲まれたか。 これで俺も万事休す……」







          ブチッ







          「ん」










          「…………」

          「…………」

          「こんばんわ、サンタクロースだよ(裏声)」








          ゴシッ



























































          「はァ〜……」










          結局、昨日は桂さんを逃がしちゃったんだけど、
          今日も今日とて厳戒態勢って感じで警備している真選組です。(他人事










          「大丈夫なのかなァ、桂さん」










          まァ、も何も言ってなかったし、たぶん大丈夫だよね。(え

















































          『

          「あ、エリー。どうかしたの?」

          『桂さんが昨日から帰ってない』

          「あ、」










          そういえばそうだった!(オイィィ!
          でも、幾松さんが助けてくれるだろうし……










          「大丈夫だよ、エリー。
           一緒に家事でもやって桂さんの帰りを待とうよ☆」

          『……解った』










          てか、ほっといたらエリーはホームレスになっちゃうもんね……
          桂さんよりそっちの方が大問題だよ。(ワオ










          「じゃ、まず洗濯でもしよっか!」

          『そうだね』


















































          ……あれから数日が経ちましたが、未だに桂さんは見つかってません。
          そして真選組も変わらず厳戒態勢をとっているワケですが……










          「そろそろ疲れてきた……」










          土方さんや総悟くんは別として、他の隊士だって
          そろそろ疲れてきたんじゃないのかなー?
          (そうすると効率も悪くなりそうだしね……)










          「〜」

          「あ、総悟くん。どうしたの?」

          「これから桂逮捕のために張り込みに行くんですが、もどうですかィ?」

          「張り込みかァ……」










          桂さんの行方も気になるし、行ってみようかなァ……















          「じゃあ、一緒に行きたい☆」

          「なら大歓迎でさァ☆」

          「……。(私、もしかして邪魔者……?)」(by一番隊隊士さん


















































          ピー










          「ハイーー、ちょいとちょいとお兄さん達止まって」










          そしてホイッスルは外せないんですね、総悟くん……。(ツッコミ










          「いや、すまないねー。今この辺にテロリストが潜伏中でね
           ちょっとご協力できます?」

          「お兄さん達、何?仕事中?
           なにそれ?エロ本入ってんの、エロ本?」

          「総悟くん!とりあえずエロ本から離れよう!!










          コイツ、エロ本のことしか頭にねーよ!!










          「それで、ちょっと中を見せてもらってもいいですか?」










          総悟くんに任せてたら先に進まないし、
          さっさと調べるところ調べないとね……










          ダッ!







          「って、オイイイィィ!!なに逃げてんですかァァ!!










          




          「ヤベェェェェなんで真選組が!ばれたらパクられるぞ急げ!」















          「間違いねェ!あの駕籠の中に桂がいる!!

          「え、うそっ……」







          ブォン







          「!!」







          バイク!?










          「桂ァァァァ!?なんでェェ!?

          「(ニヤリ)」

          「ちょ、総悟くん、またバズーカですか!?」










          危ないよ!(汗)










          「桂ァァ!?」

          「まさかアイツ桂って……あの桂小太郎!?」

          「本物の攘夷志士!狂乱の貴公子、桂小太郎かァァ!?
           ヤバイ、駕籠なんてほっといて逃げろ!」









          ドォン ドォン  ドォン










          「ちょ、総悟くん! ちょっと一回落ち着こうか!

          「止めないでくだせェ、。奴が逃げちまいまさァ」




















          「お客様〜、デザートの方……お持ちしましたァァ!!







          ガバン






          ガシャアァァ















          「二つだけ言っておく。
           一つ、二度と攘夷志士を語らぬこと。
           二つ、二度と北斗心軒ののれんをくぐらぬこと。



           この禁を犯した時はこの桂小太郎が



           必ず天誅を下す」




















          「カーツラァァァ!!」

          「桂さん!」




















          「(殿まで来ているのか……)話している暇はなさそうだ、
           幾松殿……色々世話になったな、そしてすまなかった」

          「しってたわよ」

          「!」

          「私もアンタと一緒。目の前で倒れてる人をほっとける程
           器用じゃないのよ。バカなの。
           だから謝ったりしないでよ」

          「……そうか、ではこれだけは言っておこう」














          「「ありがとう」」






























          「やっぱり桂さんはカッコいいなァ……」










          ついていきたい、って思っちゃうよね。










          「桂さん、こっちです」

          「!なぜここに……」

          「帰りが遅かったのでお迎えですよ☆」

          「……そうか、すまない」










          そう言って桂さんは微笑んだ。










          「こっちから行けば、秘密のルートでアジトまで戻れます。
           ご案内しますね☆」

          「ああ、頼む」





























          「あー、もう!総悟くんがバズーカ撃ちまくったせいで
           桂さん見失っちゃったよ!」

          「俺のせいですかィ?」

          「そうだよ、さっきまで立ち込めてた煙のせいで視界悪くなったんだよ。
           なんで煙たかったか解ってる?」

          「さァ?」

          「オイイィィ!」










          このサド王子、天然だよ!!(お前もだよby土方さん















          「…………とにかく、いつまでもここにいるワケにはいかないね。
           帰りましょうか」

          「そうですね、さん」

          「ほらー、もう帰るよ、総悟くん」

          「へーい」

          「早くしなさい」(黒)

          「…………すみませんでした















          桂さんは捕まえ損ねましたが、今日も真選組は平和です!!


















          「そうですかねィ…………」




















   ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

微妙に桂さんのあの話に介入ー!いかがでしたか?
なんだかちゃんがひたすらツッコミ役だったような……
そして最後にまた腹黒を発揮したような……
(サド王子もKOですね)

てか、途中でちゃんがお仕事めんどくさがってて
どうしようかと思いました(オイ
でもたまにはやる気ない日もあるよね〜
土方さんには怒られそうですけど。

次からまたシリアスちっくかも?