七話:アレ、もう七話目なのにちゃん出てこないよね



















「♪そばにいるぅー たーとーえどんなにぃ〜
  かなぁしーいー ゆめぇーだとしてぇ〜もかーまーわーなーい」










やっほー、だ。
ってか、いい加減、自己紹介いらなくね?ちょっと、しつこくね?コレ。










ブロロロロ…










「ん?」










あ、あれは銀さんのスクーター…










の、はずだが天人らしきモノが乗ってたような。










……










「ハッ!」










この展開はもしかして、キャサリン騒動(勝手に命名)ですか?!










「よっし、楽しそうだから追いかけなきゃな!」








































「ねェ!とりあえずおちつこうよ二人とも。僕らの出る幕じゃないですってコレ。
 たかが原チャリや傘でそんなにムキにならんでもいいでしょ」

「新八、俺ぁ原チャリなんてホントはどーでもいいんだ」

「!」

「そんなことよりなァ、シートに昨日借りたビデオ入れっぱなしなんだ。
 このままじゃ延滞料金がとんでもない事になる、どうしよう」

「アンタの行く末がどうしようだよ!!」










ゴオオオオオ










「うわっ!」










来た来た、神楽ちゃんの運転する車!(喜)










「と、とにかく追いかけないと始まらないから」










って走って追いつくんですか、コレェェェ?!








































「あっ、路地入りやがったぞアイツ!!」

「ほァちゃああああ!!」










ズゴ ドコ バキ メチャ










「オイオイオイオイ」

「なんか、もうキャサリンより悪い事してんじゃないの僕ら!!」

「死ねェェェアル、キャサルィィィン!!」










神楽ちゃんが思いっきりスピードを出した(であろう)車が飛び出してきた。










…が。










「あれ?」

「あれェェェェェ!!」










ドゴン
プシュウウウウ










「うわ、川に落ちたぁ…」










「そこまでだよキャサリン!!」

「!」

「残念だよ。あたしゃアンタのこと嫌いじゃなかったんだけどねェ」










あ、お登勢さん…。










「でも、ありゃあ偽りの姿だったんだねェ。
 家族のために働いてるっていうアレ、アレもウソかい」

「…お登勢サン…アナタ馬鹿ネ。世話好キ結構。デモ度ガ過ギル。私ノヨウナ奴ニツケコマレルネ」

「こいつは性分さね、もう直らんよ。でも、おかげで面白い連中とも会えたがねェ。










 ある男はこうさ。ありゃ雪の降った寒い日だったねェ」








































あたしゃ気まぐれに旦那の墓参りに出かけたんだ。
お供え物置いて立ち去ろうとしたら…










墓石が口ききやがったんだ。










『オーイ、ババー。それ、まんじゅうか?食べていい?腹減って死にそうなんだ』

『こりゃ、私の旦那のもんだ。旦那に聞きな』










そう言ったら間髪いれず、そいつはまんじゅうを食い始めた。




 





『なんつってた?私の旦那』










「そう聞いたら、そいつ何て答えたと思う」

「……」

「死人が口きくかって。だから一方的に約束してきたって言うんだ」










「『この恩は忘れねェ。アンタのバーさん…老い先短い命だろうが…』」




















『この先は










 









 あんたの代わりに俺が護ってやる』










 









 ってさ。










「挟み撃ちだ、!!」

「任せろ、銀さん!!」










ゴン








































「仕事くれてやった恩を仇で返すたァよ、
 仁義を解さない奴ってのは男も女もみにくいねェ、ババァ」

「家賃を他人、しかも女に払わせて人ん家の二階に
 住みついてる奴はみにくくないのかィ?」

「ババァ、は他人じゃない、俺の未来の奥さんだ。
 それに、が結婚してくれれば真面目に働くぞ」

「どういう理屈だい、それは」










「お疲れ様でした、真選組のお嬢さん」

「い、いえ。私は大したことしてないっスから」

「では、これで失礼しますよ」

「はい、ご苦労様でしたー」










「まァ、いいさ。今日は世話になったからね
 今月の家賃くらいはチャラにしてやるよ、に免じてってのもありでね」

「……
 マジでか?ありがとうババァ。再来月は必ず払うから」

「なに、さりげなく来月スッ飛ばしてんだ!!」








































キャサリン逮捕後、私は銀さんに屯所まで送ってもらってます。
でも真選組の人と今、会うのは原作に反するので
途中まで送ってもらうってことで。(ナイス・気配りよ、!!)(え










「銀さん…」

「あー?なんですか〜?」

「銀さんって…」

「銀さんって?」

「…カッコいいねぇ」










自分の信じた道を進んでることがカッコいい。
きっと、こんな歪んだ性格の私じゃ出来ないだろう。










「マジでか…」

「うん。お登勢さんの話、聴いてたんだ。(というか知ってたけど)
 銀さん、亡くなったお登勢さんの旦那さんに約束したんでしょ?
『代わりに護る』って」

「あー…そういやしたっけなぁ、そんな約束」

とぼけんな。(睨
 私、銀さんが優しいこと知ってるから」

…」










死んだ魚の目で誤解されがちだけど、そんなことない。この人は、すっごく優しいんだ。










「そんな銀さん、大好き!(人間的に)

「マジでか?!じゃあ結婚しよう、!!」

「まだ言ってんの、ソレ!!ってか本気だったんですか、コノヤロー」

「本気本気、俺はいつでも本気だからコレ」

「うそ〜」(疑

「ウソじゃない、ウソじゃない」










なんか『本気』って連発すると、余計ウソっぽいよ銀さん。










「もしかして、ちゃんは銀さんのことが嫌いですか」

「いや、違うから。ってか、さっき『大好き』とか
 珍しく可愛らしいこと言った気がするんだけどよぉ」

「あ、そうでした」

「でも、いきなり『結婚』って言われてもなぁ…」










この歳で?って、その前に私この世界の人間ちゃうし。
あ、あと『大好き』ってそういう意味じゃないから。










「じゃあ結婚を前提にお付き合いしてくださーーい!!」

「ドラマ(再放送)の観すぎだコラ」

「なんだ、的にはこのセリフは嫌だったのか〜」

「セリフの問題じゃねぇんだよ」

「どのセリフならいい?銀さん聞いてあげるから!」

「まず、人の話を聞けよ」










ったく、銀さんって人はよぉ…
ちょっとカッコいいんだかカッコよくないんだか分かんなくなってきた……。









「そうだ、それより…私の剣の腕はどう?少しはそれらしくなった?」










これまでにタコ(ペス)とキャサリン(本日の出来事だね)を退治してますが。










「あぁ…まぁ初心者にしてはな。お前、飲み込み早ぇーし」

「マジで?!ねぇねぇ、真剣とか持ち歩けそう?!」

「真剣?!何、キミもしかして『My☆真剣』とか目指しちゃってるワケ?」

「正解!!さすが銀さんじゃんっ」










しかも☆マークまで正解してますよ!










「ん〜、さすがに真剣ともなるとなぁ…」

「え、無理?無理なん?」

「そ、そうだなァ…。
(ってか、その哀しそうな瞳(め)、やめてくれない?!銀さん、ちょっと良心が痛い…)」










無理なのかなぁ…。










「ま、まァなんだ。ほら…
 もう少し木刀で練習してからだな」

「そっか…」

「いやっ、でもよォ!、どんどん力つけてるから
 真剣なんてあっという間に手に入るからマジで!!」

「ホント?!ありがと、銀さんっ!銀さんの指導がいいからだよ!!」

「…ドウイタシマシテ。(、さっきの瞳(め)もアレだけど、
 銀さんはその笑顔にも弱いんです。この間も、どもちゃったしさコレ)」










よっし、もう少しで『My☆真剣』が手に入るぞ!見てろよ、土方ァァァ!!(だから何で








































「…よし、次の爆破ターゲットはこの建物にするとしよう」

「そうですね」

「お前も準備はいいな…





 














 



















 








































「はい、準備万端ですよ」








































私がそんな風に喜んでるのと同じとき、
別の場所では新たな事件が始まろうとしていた。










それを知った私は、きっと正気ではいられないかもしれない。










  












    ♪♪♪ あとがき ♪♪♪

あっ!親友の彼女と一緒にいるこの方は…!!

あとがき、以上(え