「……あっ、そーだ! ねーねー、ハル!」

「何だ?」

夕ご飯を食べて少し経ったあと……

なんとなくテレビを見ていたあたしは、同じくテレビの前に居た
(でもテレビではなく雑誌を見ている)ハルに声を掛ける。





「もうすぐハロウィンじゃん?
 ハロウィンパーティしようよ!」

「パーティ?」

「そ! あたし一度でいいから、本格的なやつやってみたかったんだ〜!」

みんなで仮装とかしてさ、ちょー面白そうじゃん!?





「……めんどくさい」

「そー言わずに!お願いします!」

「…………」

必死に懇願してみるものの、ハルは冷めた視線を返すだけ。











「…………やっぱダメ?」

唐突すぎる上にやはり無理なお願いだっただろうか。
半ば諦めモードでもう一度問いかけると……










「……………………解った」

だいぶ間を空けて、そう返ってきた。





「ホント!?」

「ああ」

「ありがとー、ハル!」

「……!」

そう言いながら勢い余って抱きつくとハルは何故か焦りだしたけど、
嬉し過ぎてそれどころじゃないあたしだ。





「うわー!
 どーしよ? どんな仮装しよ!?」

長年憧れていたといやぁ魔女なんだけど、
ふつーの魔女じゃつまんないし何か工夫したいよね〜!





「あっ、そーだ!
 みんなにも声掛けなきゃだよね!」

渚くん辺りは、喜んで参加してくれそう!(笑)
とりあえず、手当たり次第みんなを誘ってみよう。うん!










「……(どうでもいいが、とりあえず離れてくれ……)」

顔を真っ赤にしながらそう思った遙であったが、
テンションの上がった彼女が気づくはずもなかった。

























Happy Halloween?


(さてさて、どんなハロウィンになりますかね!)