(※友だちの名前、固定ですみません……あと、記号と色文字が多めです)
もし私たちが会社員だったなら?
「ねぇねぇ、シオン!」
「なーにー?」
「シオンはさぁ、この会社で働いてる人の中で誰が好み?」
「この会社で? そうねぇ…」
さっき違う友達(同僚)とそーゆー話で盛り上がった。
なので、そのとき話には参加していなかった
親友のシオンにもその話題をふってみた。
「うーん……あたしは恭弥さんがカッコいいと思うな」
「恭弥って、雲雀さん!?」
「そ♪」
いや、確かにカッコいいけど……
恐いもの知らずだな、この子……!!
「その前に、誰がカッコいいと言うよりあたしはツナが好き☆」
「マジですか!」
そうだったんだ! 初めて知ったよ!
教えてくれれば色々と協力したってのに!!
「いや、別に協力はいらないからね?
余計なことすんなよ?」
「なぜです!?」
「アンタが何かはりきるとロクなことないからだって」
「ひどい!!」
あんまりなんじゃないのか!?
せっかくこのちゃんがやる気出したってのに……!!
「それより、はどうなの?」
「何が??」
「だーかーら〜……誰がカッコいいと思ってんの?」
「おお!」
そーゆーことですか!
「そーゆーこと以外に何があるっての?」
もう、この子はっ!
人の心読むなんてサイテーよっ!!
「……どーでもいいから早く教えてよ」
やはり読心術が使えるらしく、
テンションのおかしい私に答えを促してきた。(ワオ!)
「うーん、私はね〜、
スクアーロがカッコいいと思うんだ!!」
「スクアーロ〜〜?」
「そうだよ!! なんかカッコいいじゃん、
特にあのサラサラストレート!!」
「髪の毛かよ!!」
シオンは、すかさずツッコミを入れる。
「違いますよ! 髪の毛だけじゃないよ!!
でも髪の毛も重要だけどな!!」
「やっぱ髪の毛じゃん」
「いや、それだけじゃなくて……
仕事できるし、チーフとしてのスクアーロとかカッコいいし!」
「ふーん、スクアーロねぇ……」
何だか腑に落ちないもようであります、隊長!!
「あたし、長髪は嫌いなんだよね〜」
「学生時代は短髪であったもようです、隊長!!」
「誰が隊長よ」
「シオン?」
「……はぁ」
シオンが溜め息をつきました、隊長!!
「ちょっともうウザいからその『隊長』ってやつ、やめて」
「ひどっ!!」
「それよりねぇ、スクアーロだけど」
「うん」
「やっぱ、なんか好かないわ」
「なぜです!?」
この子はスクアーロの何が不服なんだ!!
あんなにカッコいい人、そうそういないよ!!
「アレですよ、私がこないだ開発した『バカワイイ』って奴だよ!!」
「あぁ、『バカで可愛い』って意味だっけ」
「そうです! なぜか仕事できるのにバカとか…
可愛すぎだぜ、この野郎っ!!」
「あー、ハイハイ」
絶対どーでもいいとか思ってるよ! くそぅ!!
「あと、あの口癖が可愛いよね……『う゛お゛ぉい』ってやつ」
「そう? あたしはなんか変だと思うけどね〜。
この間なんか『よお゛ぉし!!』って言っててさー」
「確かに言ってたね」
「なんかおかしいんじゃないのー? 喉の調子とか」
「ぶっ……あ、いやっ!そんなことないよ、きっと!!」
きっとアレは、クセだから仕方がないんだよ!!
たぶん!!
「今、明らかに吹いたわよね? 『ぶっ』って」
「いやいやいや! 吹いてないって!!」
「絶対に吹いたわよ」
「吹いてないってば!!」
だって喉の調子おかしいとか…
じゃあ、いつも風邪気味なのかよっ! ってなるじゃん!!
「ぶっ! あはははは!!」
「やっぱり、頭のどこかではあのセリフに疑問を感じてたわね?」
「え!? あ、いやぁ、まぁ………ぇと」
ごめんなさい!!
実はちょっと変だと思ってましたァァァ!!!(銀魂ノリ)
「やっぱり思ってたんじゃない」
「そーですね」
「ん、素直でよろしい」
シオンを怒らせると怖いので、いちおー素直に答えておいた。
(ぐっじょぶ、!!)
「……まぁ、結論としては、
あたしはスクアーロは好かないってことで」
「じゃあ、私はスクアーロが大好きってことで」
「そうだ、。一度スクアーロにのど飴あげてみなさいよ!」
「のど飴……?」
まさか……
「それであの『う゛お゛ぉい』がどうなるのかー
とか調べるつもり?」
「正解よ♪」
「マジですか! でも、ずぅーっとあんな感じなのに
のど飴ごときで治ると思いますか、隊長!?」
「だから隊長じゃないっつの。
そうねー、なんか可能性は低そうだけど面白いからやってみてよ」
なんと! シオンはそんなこと考えてたんだね!!
でもホントに面白そうだからちゃん、実行しちゃうよ!!
「じゃ、さっそく」
「行くの? じゃああたしも付いてこ♪」
「スクアーロぉ」
「ん゛ん?」
「ぶっ」
「! まだ吹いちゃダメよ!!」
おっと危ねぇ!
スクアーロがいきなり「ん゛」とか使うから
爆笑しちゃいそうになったぜ!
「あ、あのね……
こののど飴、おいしんだ! だから一個あげるね☆」
「お゛ぉ、ありがとうなぁ」
「ぶっ……あ、ううん! どういたしまして!!」
だから不意打ちはダメだって!
爆笑しちゃうから!!(めっちゃ失礼)
「……どう?」
「ん、うまい……」
「マジですか!」
スクアーロ、気に入ってくれたみたい! 良かったぁ〜♪
(そして、のど飴なめてる姿が可愛いよー!)
「う゛お゛ぉい、」
「…………」
のど飴、意味なかった!
意味なかったよ、シオンさん!!
「……アンタの言いたいことは分かるわ、」
「ですよね!? ですよね、隊長!?!?」
「しつけぇよ」
ひどっ!!
「お゛ぉいっ!無視すんなぁ!!」
「あっ、そうだった! ごめんね、スクアーロ!!」
「……」
ん??
「オレの喉は、いつでも正常だぜぇ?」(ニヤリ)
ヒイイィィィ…! ばっ、ばれてーら!!
「今日、お前の仕事だけ倍にするからなぁ。覚悟しとけぇ」
「マジですか!? マジですか、スクアーロ隊長!?」
「オレは隊長じゃねぇぞぉ」
やーん、なんで知ってんの、スクアーロ!?
もしかしてアレか?隠しカメラとかあんのか!?
(もしくは盗聴器!?)
「そんなモンはねぇ」
「んだよ、みんなして読心術使いやがって!バカぁ!!」
結局その後、私はマジで倍以上の仕事をやらされたのでありました。
「ちくしょー、覚えてろーーーーーっ!!!」
END
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なんかこれも、「スクアーロ☆ツッコミ祭り」なるものらしいです。
またもや友人が「のどの調子、おかしいんじゃない?」
とかいう発言をして、それにツボってしまったわたしが
書いたような記憶があります。
文面がかなり、やかましいんですが、
ギャグとしては気に入っています。